SHINGO KURONO

1985年生まれ。2006年フランスへ渡りデザインを学ぶ。帰国後国内のデザイン事務所で経験を積み、2015年独立、デザインプロジェクト humar.(ユーモア) に参加。プロダクト、グラフィック、WEBデザインなどジャンルレスにデザイン活動をしている。作る側とそれを使う側の新しいコミュニケーションを模索するTHE HOTEL LINKSや、お茶ブランドTheThéを運営。 http://www.shingokurono.com http://humar.co http://www.thehotellinks.co http://the2.co

あれはゆうさんだったのか

「ゆうさん、、、!」

黒色のハットを被り、デニムジャケットを着た
彼女は、まさかこんな、代官山の駅前のファミリーマートでばったり出くわすなんてことは万に一つもありえない、偶然出会うとすれば、六本木のクラブかどこかだろう、というような表情で言った。

そして彼女は続ける。

「ゆうさん、、!お久しぶりです!いつぶりだろう、、、」

僕はそれを聞き、僕は以前、どこかで彼女に会ったことがあるだろうか、と頭の中をぐるぐると見回した。

そして3秒ほど頭のなかを探してみたあとでふと気づいた。

僕は彼女にあったことはなかった。

そもそも僕はゆうさんではなかったのだ、、、つづく

ゆうさん、会ってみたいなぁ。

Shingo Kurono