こんにちは。
発酵文化研究所です。
米食文化の私達には、とても馴染みのある糠漬け。
特に最近では手入れが簡単な糠床も多くなり、
さらに身近になった方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、
糠漬けについてご紹介させていただきます。
①糠漬けとは
そもそも「糠」とは何を指すか、ご存知でしょうか。
この糠漬けの主役ともいえる糠は、
玄米を精米し、白米にする際に削られる皮の部分で、
白米が主となった現代において糠は副産物といえます。
この糠に塩や水、昆布、鷹の爪などを入れ、
自然に発酵させたものが糠床と呼ばれ、
そこに野菜や魚などを漬けたものが糠漬けと呼ばれます。
美容や健康の為に、玄米を食べられる方も増えてきましたが、
きちんと咀嚼できず消化不良を起こしてしまうことも。
そんな方は、無理して玄米を食べずに、
糠漬けから栄養を摂られるのもおすすめです。
私も、そんな一人です。
②糠漬けに期待できる効果
ご飯やお酒のお供といったイメージの糠漬けですが、
玄米を精米する際の副産物ですので、
その栄養価は、どれだけ高いかご理解いただけるかと思います。
中でも注目したいのがビタミンB1とカリウムです。
ビタミンB1は糖質の代謝に欠かすことができない栄養素。
ご飯と一緒に食べる機会の多い糠漬けは、
より効率的に消化吸収するための相棒ともいえます。
また、どうしても摂り過ぎてしまいがちな塩分も、
カリウムの効果により排泄しやすくなるのも嬉しいですね。
ご注意ください。
だからといって食べ過ぎは禁物。
何事も過ぎたるは・・・です。
また、植物性乳酸菌も豊富ですし、
野菜の食物繊維も一緒に摂れるので、
腸内環境を整えたい方には、さらにおすすめです。
腸内環境が整うと自然と免疫力も上がってきます。
私も腸内環境が整うまでは本当に酷い状況でしたが、
今では超健康優良児です(*^-^*)
こちらに詳しく書かせていただいてます。
「発酵」との出会いと手に入れたモノコト
③糠漬けの楽しみ方
そのまま食べるのが手軽で美味しいのですが、
私はいろいろとアレンジして、こまめに食べるようにしています。
最近、炒め物やスープへの利用は見られますが、
他にも手軽に美味しくアレンジ可能です。
例えばポテトサラダ。
野菜をカットして塩でもんで水切りをして・・・
結構、面倒ですよね。
その工程を糠床がしてくれているので、
糠漬けを好みの大きさにカットして使います。
糠の旨味もあるのでマヨネーズを減らせてカロリーオフ効果も。
この他にも刻んで、ドレッシングやタルタルソースにしたり、
ピクルス代わりにサンドイッチに使ったり。
糠漬けはご飯と食べるだけじゃもったいない、
とても優れた栄養素を持つ、日本の伝統食文化です。
あまり難しく考えず、遊び心を持って楽しんでみてください。