頑張ったから、今日は楽する献立で。

年末年始を乗り越えたごはん担当の皆さま、お疲れさまでしたーー!!

「何を用意しよう?」
「あの人はあれが苦手だったな」
「じゃあ、あそこで買うか、これを作るか…」
など、いつにも増して毎食について考える要素が多く、
「食事って作るだけじゃない」ということを思い知る日々だったかと思います。

いくら料理好きとは言っても、さすがに疲れたね…というタイミングの方も多いかと思い、
今回は、「少し楽する献立の作り方」について書いてみます。

 

■楽する献立のポイント

家で作って食べるなら、最も楽な献立は「調理を、卓上で食べる本人にしてもらう」こと。
なので、鍋や焼肉、手巻き寿司など、調理しながら食べるメニューが思い浮かびます。

その要素を取り込んで献立を考えてみると、いつもの料理も少し楽に用意することができます。

その他、以下のポイントも考慮していきます。

・包丁を使う回数をできるだけ減らす
・コンロの火口の使用をできるだけ減らす
・火を使うなら、煮物にする

これらは、「料理っぽいことをできるだけ減らす」という意図で挙げたポイント。
手数を減らし、ある程度目を離してできるようにすることで、気持ち的にも楽になります。

以上を踏まえて、2パターンの献立を考えてみました。

 

【楽する、和風の献立】

和風献立

(出来上がりイメージを再現するため、卓上で混ぜる料理も、混ぜてから盛り付けています)

 

・春菊と白菜、りんごのナムル風サラダ
盛り皿にごま油と塩を入れる。その上に、洗って手でちぎった春菊と白菜の葉をのせ、薄切りにしたりんごものせる。食べる時に、卓上で混ぜる。

・きつねチーズ
油揚げにシュレッドチーズをのせ、トースターで焼く。
大人のつまみにするなら、七味を加えるのもよい。

・海苔巻きポキ
盛り皿に、マヨネーズと豆板醤(子ども用ならケチャップ)、ごま油、塩少々を入れ、刺身の切り落としをのせる。
食べる時に卓上で混ぜ、焼き海苔に巻いて食べる。

・手羽元と大根の煮物
油を引いた鍋に、皮ごと乱切りにした大根と手羽元を入れ、時々混ぜながら少し色づくまで焼く。
材料がかぶるくらいの水を入れ、沸いたら酒を加える。再度沸いたら火を弱め、大根に火が通るまで煮る。
醤油とみりんを同量くらい加えて、好みのやわらかさに煮る。
*大根を皮のまま使うこと、乱切りにすることでかたさのグラデーションができます。かためのところが残ってもやわらかいところが必ずあるので、食感の違いとして楽しめます。

 

【楽する、洋風の献立】

洋風献立

(出来上がりイメージを再現するため、卓上で混ぜる料理も、混ぜてから盛り付けています)

 

・茹でいかと葉野菜のサラダ
盛り皿に粒マスタードと塩、レモン汁(もしくは酢)、オリーブオイルを入れる。そこにちぎった葉野菜と茹でいかをのせ、食べる時に卓上で混ぜる。

・フルーツとモッツアレラチーズ
フルーツを適当な大きさに切って、モッツァレラチーズを丸ごと添える。
オイルと塩を振って、モッツァレラチーズを切りながらフルーツと一緒に食べる。

・ミニチーズオムレツ(耐熱容器ひとつ=1人分)
耐熱容器に卵を1つ割り入れ、混ぜる。シュレッドチーズと塩少々を加えて混ぜ、ラップをせずに電子レンジ600wで1分半あたためる。いったん取り出して、液とかたまったところをよく混ぜ、再びレンジで30秒ほどあたためてケチャップをかける。

・切り身魚のアクアパッツア
フライパンにオリーブオイルをひき、皮をむいてつぶしたにんにくとあさり、ミニトマト、切り身の魚、好みの具があればのせ、中火にかける。じゅわじゅわと音がしてきたら、白ワインを加えて蓋をする。
開いたあさりを随時取り出し、魚に火が通ればできあがり。

 

 

■調理の順番も大切

手数と調理時間を減らすためには、
・時間のかかるものから作る
・包丁を使う切り物は、まとめてやってしまう
ことも大切です。

主菜を煮ている間に他のものを作り、それらができたタイミングで煮あがっているイメージ。
常に2つの料理を進めていることになります。

また、包丁とまな板を使う作業を一気にやってしまうと、そのあと同じ作業に戻る必要がなくなるため、全体をスムーズに進められます。
例えば今回の和風献立だと、大根を切って鍋に入れてそのままりんごも切ってしまえば、もう切る作業はなくなります。

普段から料理をされる方には自明のことかと思いつつ、私も日頃の料理で毎度気にしていることなのでちょっと触れてみました。

 

「食べること」は毎日続いていくことなので、時には「それに関しては、ちょっと今いいです」モードになることも、そりゃあります。
ましてや、年末年始を乗り越えた今は、ただただ自分を褒め、こんな工夫をしてみたり、買ってきたお惣菜に頼ったりしながら、戻った日常に慣れていくことだけ考えていれば十分。

みんな、よくやった!!

 

 

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