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発酵文化研究所(運営:株式会社Career Lab) 自身の経験から、日本人の身体に合う伝統的な「発酵食品」を手軽に続けられるようレシピ提供、ワークショップ、食育・腸活アドバイス、各種商品開発を行う。 酒粕料理研究家/発酵マイスター/上級食育アドバイザー/腸活アドバイザー

七夕に楽しみたい「そうめん」

こんにちは。
発酵文化研究所です。

暑くなると、冷たくて喉越しの良い麺類が恋しくなります。
茹でる時間も短く、
色々とアレンジしやすい「そうめん」
実は、7月の行事「七夕」の行事食ともされています。

今回は、なぜ七夕にそうめんなのか、
飽きずに楽しめる、ちょい足しアレンジと共にご紹介をさせていただきます。

①七夕になぜそうめん?

七夕というと笹の葉に七夕飾りを付けたり、
短冊に願い事を書いたりというイメージだと思います。

ですが、七夕の行事食としての「そうめん」は余り知られていません。

ではなぜ、七夕には「そうめん」なのか、
その由来は古代中国の話にまでさかのぼると言われています。

古代中国で熱病が流行した際、
その要因とされた霊鬼神に小麦粉のお菓子をお供えしたところ、
熱病の流行がおさまったとされています。

この、小麦粉のお菓子「索餅」は、
7月7日に熱病で亡くなってしまった子の大好物。
熱病を流行させた霊鬼神とも言われています。

そうした伝説と索餅が、奈良時代に日本に伝えられ、
同じく小麦粉で作られる「そうめん」が、
その子の亡くなった日でもある、
七夕に食べることで「無病息災で過ごせる」と言い伝えられています。

この他にも織姫伝説などあり、
地域によっても伝えられ方は様々ですが、
この時期の食べ物として嬉しい一品であるのは確かなことです。

②そうめんの楽しみ方

最近では専門店などもあり、
色々とアレンジされることも多くなったそうめん。

みなさんも、きっと独自の楽しみ方をお持ちかと思います。

丁寧に取った出汁で作る麺つゆで、
シンプルにいただくのも、とても贅沢ですが、
ここでは、私のちょい足しアレンジを紹介させていただきます。

【麺つゆの割材としておすすめ】
・トマトジュース
・豆乳
・生卵
・追い出し

【麺つゆのちょい足し変わりダネ】
・ケチャップ&オリーブオイル
・タバスコ
・玉ねぎドレッシング
・ねり胡麻(すり胡麻)
・ラー油(胡麻油)
・梅干し
・焼肉のタレ
・豆板醤
・鯖缶(水煮)

白米は毎日でも飽きないのに、
どうして、そうめんは飽きると言われるのか・・・。
そこで色々とアレンジをしてみました。

ちょっと微妙なものもありましたが、
ここでは、おいしくいただけたものだけ紹介させていただきました。

ご興味ある方は、ぜひお試しください。


③栄養バランスもたいせつに

喉越しも良く、こうした麺つゆのアレンジなどで、
どんどん食べてしまい、満腹感を感じてしまう「そうめん」

ですが、これだけでは栄養バランスが崩れてしまい、
夏バテや夏風邪になりやすい身体になってしまったり、
夏太りの原因にもなってしまいます。

こうしたことを避けるためにおすすめなのが、
とにかくなんでも乗せてしまうこと。

私は、その日ある薬味野菜や糠漬け、
前日に残ってしまったおかずなども乗せてしまいますが、
野菜などをカットしたりする時間がないときは、
カット野菜や冷凍野菜を活用するのも時短に。

タンパク質を補うために、
卵や肉を焼くのは手間だなぁという場合は、
豆腐を手で割って乗せたり、
魚の缶詰や鰹節をプラスしたりするだけでカバーできます。

こうしてバランスよく乗せてしまうことで、
食感や香りを楽しめるだけじゃなく、
とても栄養バランスの取れた、
おいしいワンプレートそうめんが完成です。

嬉しいことに、麺つゆのちょうど良い塩分が、
熱中症予防の役割りも担ってくれますので、
一石二鳥どころではありません。
この夏、ぜひ取り入れてみていただきたいです。

身体は、とても素直です。
私達が口から食べた物、飲んだ物からできますし、
身体の調子だけでなく、気持ちにも影響を与えます。

これだけ多忙な世の中ですから、
栄養のバランスは、どうしても後回しにしてしまいがち。

ですが、未来のご自身のため、ご家族や大切な方のためにも、
日々、少しずつでも意識していただきたいな・・・と、
余計なお世話ではありますが思っています(*^-^*)