さなえごはん

いつものごはんにひとつまみのときめきを。 お料理を、作ったり考えたり伝えたり届けたり。 アルコールの優先順位高めで生きてます。                    ◆Twitter http://twitter.com/sanae_foodgeek ◆Instagram http://Instagram.com/sanaegohan

帰ってから作るさっとごはん。-ヘルシー後回し編ー

「あなたの体は、あなたが食べたものでできている」という、よく見かける言い回し。
至極当たり前のことだけど、あらためて言われると、はっとしたような気持ちになって、
自省&心機一転気をつけよう!というエンジンがかかるものです。

その作用が短かったとしても(私の場合、たいていは大変短い)、「健康的な食生活を心掛けねば」という思いは生活の足元を流れ続けます。

しかし、ね。

どうしようもなくしんどくて、足を、心を、引きずるように帰ってきてから、「健康的」をできない時もある。
そんな時は、何はともあれ今日を頑張った自分に称賛の拍手を!
そして、とにかく!まずは心に栄養!を最優先してもいいと思うのです。

お気に入りの惣菜を買ってきて、いつもより少しいいワインを開けるのもいいし、
食べたい感じのものを、栄養バランスへの配慮を忘れてさっと作るのもあり。

というわけで今回は、帰ってからでも負担少なく作れる料理「ヘルシー後回し編」です。

 

■まるごとモッツアレラチーズ&フルーツマリネ

モッツアレラチーズは、冷蔵庫から出しておく。
好きなフルーツを、オリーブオイル→塩の順で和え、まるごとのモッツアレラに添える。
モッツアレラにオリーブオイルと塩をかけて、ナイフでカットしながらフルーツと一緒にいただく。

モッツアレラを切ることもせず、ドーンと。冷蔵庫に入れないのは、温度を少し上げてミルキーさを楽しむため。
フルーツをオイルから和えているのは、オイルのコーティングにより、塩で水分が抜けてやわらかくなるのを遅らせるためなので、やわらかいフルーツと食べたい場合は、塩を先に和えてください。

 

■オムレツ&生ハム

玉子2つを割って混ぜ、ハーブやシュレッドチーズ、ざく切りトマトなど好きな具材を入れる。
(具材が無ければ、塩だけでもOK)
多めの油をひいたフライパンをしっかりあたためて流し入れ、混ぜながら適当にオムレツにする。
皿に盛り、生ハムをのせる。

オムレツのあたたかさで、生ハムの脂がやわらかくなるのがポイント。
香りが立ち、口触りもなめらかで、ごちそう感が楽しめます。

国産で手軽なラックスハムでもいいのですが、できればプロシュートやハモンセラーノの方が、上記のごちそう感がしっかり楽しめます。

 

■ぱりっとチキントマトソテー

鶏もも肉に、ひとつまみ強の塩をふる。(肉の重量1%くらい)
皮を下にしてフライパンに置き、中火をつける。
焼ける音がしてきたら、フライ返しでまんべんなくぎゅーっとおさえて弱火にする。肉の周りに、トマトと好みの付け合わせ野菜をのせ、一緒に焼く。
肉の側面を見て7割色が変わったら、ひっくり返して3分ほど焼いて火を止め、余熱で3分ほど火を通す。
こちらのポストにも詳しく書いています。)

焼けたトマトがソース代わりになる、作り続けているチキンソテー。
付け合わせの野菜を多めに、きのこやブロッコリーにしたら栄養バランスも良くなっていくけど、そこまで考えず、チキンとトマトだけでも十分。

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さて、2回にわたってお送りした「帰ってから作るさっとごはん」。
「さっと作りたいタイミング」が頻繁に訪れる私が、実際に頼りにしている料理をご紹介しました。

ちょっと恥ずかしいくらいに、よく作る私的お助け料理。
でも、お守りみたいなこれらに、きっとこれからも途中で飽きたりしながらも助けられていくのだろうな、と思います。