わざわざ作らない、私のお気軽ピクニック術

あたたかい日差しや吹く風のおだやかさに春の気配を感じると、長いトンネルを抜けたがごとき解放感とともに、うずうずしてしまう毎春。

「ピクニック!したい!!」という、抑え切れない衝動が私の足を浮き立たせます。

なにしろ「衝動」なので、思い立ったが吉日!的なスピード感で玄関を開けたいのですが、「お弁当を作らなくちゃ…」という憂鬱を感じてしまう方もいらっしゃるかも知れません。

もちろん、工夫を凝らした手作り弁当を持っていくピクニックも楽しいしおいしい。
でも、それがピクニックに出かけるハードルになってはならん!と、ピクニック好きとしては鼻息荒く主張したい訳です。

「ピクニック衝動」のワクワクをそのままに、気負わず気楽に出かけられる、私なりの工夫の数々をお伝えしてまいります。

 

■フード編

フードメニューは「パン+α」をベースに考えます。
なにしろピクニック衝動の半分以上が「外で酒を飲みたい」なので、つまみっぽくしたいから。

もし、残っているおかずや作り置きのもので、パンに合いそうなものがあれば、まずはそれらを。
わざわざ新たに作る必要はありません。

その他、チーズやハム、ジャム、マスタードなどお好みのものも、在庫があれば一緒に持っていきます。
塩とオリーブオイルを小分けにして持っていくのも〇。
モッツァレラチーズを使ってカプレーゼを作ったり、刺身にかけてカルパッチョ風にしたり、現地でのアレンジの幅が広がります。

その上で、足りないものはスーパーで買い足します。

私のピクニック買い物リストは、こんな感じ。
・パン(カットしてもらう)
・チーズ(モッツアレラ、クリームチーズ、白カビチーズなど)
・ハムやレバーペーストなど加工肉類
・スモークサーモン
・お惣菜(ポテトサラダ、ピクルス、コールスロー、何かしらのマリネなど)
・カットフルーツ
・ハーブ(ディル、ミントなど)

これらを組み合わせれば、立派なピクニックごはんができあがります。

 

■ドリンク編

ドリンクは、好きなものを好きなだけ。
私の場合は、ビールとワインを用意します。

少し手間をかけられるようなら、以下のようなポイントを考慮します。

・温度
冷たさを維持したい場合は、ワインクーラーや保冷バッグがあればそれを持参。なければレジ袋と保冷剤を持って行ったり、氷を購入。ドリンクと冷たいものを一緒にレジ袋に入れておけばOKです。

・割り材
購入するドリンクをアレンジできる割り材を用意しても。
オレンジジュースやジンジャーエールは、白ワインや赤ワイン、ビールにも合わせられるので重宝します。
保冷剤代わりに冷凍フルーツを買って、ドリンクに浮かべるのも楽しいアレンジです。

 

■スタイリング編

フードとドリンクを買ったもので揃えたとしても「スタイリングで特別感を出す」というのが、このお気軽ピクニック最大のポイント。

木やかご、ホーロー、プラスチックなど、軽くて割れない素材の食器やカトラリー類を用意します。
ランチョンマットサイズの布があると、かごと組み合わせてパンを入れたり、食器の下に引いたりという演出に使えます。

レジャーシートとして大きな布を使うと、より素敵なスペースが作れますが、汚れたり、地面の水分が滲みたりすることを考えてしまい、私もまだ挑戦できていません。
その代わり、こんなシートを購入して使っています。
(食べものを置いて、大人二人が寝ころべる大きさ。昼寝もピクニックの醍醐味ですからね)

グラスももちろんプラスチック製でおしゃれなものが出ているので、そちらで十分なのですが(成城石井では、常備してある店舗が多いです)、私は購入時の箱に入れて保管してあるグラスを持っていくことも。
「外でガラスのグラスを使う」というのは、その非日常感だけでも楽しいので、買ったお弁当をベンチで食べるだけの外ごはんに持っていくのもおすすめです。

夕方から夜にかけて続きそうな宴には、電池式の炎が揺れるキャンドルを持って行くと癒される景色が作れます。

 

■その他

他の持参品としては、

・ゴミ袋(私は帰ってから分別するので1枚ですが、先に分別しておきたければ複数枚)
・キッチンペーパー(食器を拭いたり、こぼれたものを拭いたり)
・おしぼり(食品に使用できる除菌スプレーがあるとなおよい)
・栓抜き/ワインオープナー(ドリンク選びの時に、開け方で制限されない自由を得られます)
・紙の取り皿やカトラリー、箸

といったところ。

 

そんなこんなで、お気軽ピクニックのできあがりです。

この日のメニューは、ほぼスーパーで購入したものでした。
・スモークサーモン+ディル+ピクルス
・モッツァレラチーズ+カットフルーツ+ミント+オリーブオイル+塩
・バゲット
・パテの缶詰
・ポテトサラダ
・人参マリネ
・白カビチーズ
・ハム
・粒マスタード

 

スタイリングについては、持参したり盛ったりすることが「お気軽じゃないじゃん」と言われそうだなと思いつつ書いていますが、ピクニックの高揚感を作る軸でもあるので、もし気が向いたら試してみて欲しいなと思います。

桜も咲いたし、ピクニックシーズンの本格到来。
外ごはん、たくさん楽しむぞ!

 

 

□ ANOTHER STORY

ゆっけ

SHINGO KURONO

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