一富士、二鷹、無冠帝

新しい年です。本年もよろしくお願いいたします。

2024年の年明けは北陸地方の自然災害からでした。被災された方々には、お見舞い申し上げます。それにしても、自然は人間の都合なんて考えてくれませんね。災害に休日なし。「そなえよつねに」です。

ワタクシといえば、年末年始は少し休暇をもらって11連休になりましたが、どこへ出かけるわけでもなく地元神奈川に帰ってゆっくりしていました。大晦日は年越しそばを食べ、元旦に初日の出を遥拝し、2、3日は一国に出て駅伝観戦、後半は近場の山野を散歩したくらいです。

さて、初夢で見ると縁起の良いものとして、「一富士、二鷹、三茄子」なんて言われていますが、最近年を取ると夢と現実の境が曖昧になっております(笑)実際、散歩に出た先でそんなものが見れたら良いなとブラブラしておりました。

一富士

先ず、一番楽に見れるのが富士山です。オラが町二宮の吾妻山山頂からは、晴れた日には富士山がよく見えます。富士山の他にも西に箱根連山、北に丹沢、大山、東に湘南の海岸線、南に相模湾、伊豆半島、伊豆諸島と360度の好展望地です。また、年明け早々には山頂公園に植えられた菜の花が見頃になり、これら景色をバックにお花見を楽しめる真冬のお花見スポットとして、近年では多くの観光客が訪れるようになりました。ちなみに我が家の玄関から20分ほどで山頂に立てるお手頃山であります。

この年末年始は、吾妻山に何度か通いましたが、それ以外にも秦野丘陵や丹沢の稜線など場所や時間、お天気によって、色々な表情を見せる富士山を楽しむことができました。

二鷹

次に鷹ですが、大磯=渋沢丘陵や神奈川県西部の田園地帯では、鷹など猛禽類が生息しやすい環境のようで、比較的容易に猛禽類を見つけることが可能です。もちろん、海の近くでは湘南名物のトビがいつ行ってもくるくる飛び回っていますし、オオタカやノスリなど大型種からハヤブサ、チョウゲンボウなど小型種まで多種の生息を確認できます。

その中で丘陵上に広がる耕作地を散歩していると遭遇率が高いのがチョウゲンボウです。猛禽の中では最小の部類で、ハトをひと回り大きくしたサイズです。もっぱらバッタなど昆虫や野ネズミやトカゲなど小動物を捕食しているのですが、鷹らしからぬちょっと丸い顔つきが実にかわいらしいのです。

この年末年始は、秦野丘陵を散歩している際、耕作地の中でチョウゲンボウに出会いましたが、ひと回り大きいカラスに絡まれてちょっと可哀想でした。オオタカやノスリ、トビなど大型の猛禽ですら多勢にものをいわせるカラスにはかなわず追い回される場面に遭遇します。鳥類の中でも知能が高いといわれるカラスですから、我々の人間ですら生活の中からも糧をかすめ取っていくカラスの狡猾さには舌を巻きますね。

三茄子…〇〇〇

三つ目の茄子ですが、これが一番問題でした。ただでさえ夏野菜ですからオフシーズンですし、いつだったかランチで食べたタイカレーに入っているなという場面はありましたが、気がついた時にはお腹に収まっていました(笑)

茶道で使用するお茶入れを茄子(なすび)と呼びますが、亡き父が所蔵していた茄子でも実家の押し入れから引っ張り出して愛でてみようか…いやいや、そんなのは興味なし。なななな~なななな~なんかないか…と某お笑いタレントみたいに考えた結果が…菜の花!先述の吾妻山の菜の花。これならば一富士とセットで身近に見ることができるんですが…ちょっと無理のあるこじつけですね(笑)

お、こんなところに菊水酒造の吟醸酒「無冠帝」があるじゃないですか!(白々しい)酒どころ越後の東、名峰飯豊連峰に磨かれた水。そして越後の米。これら粗材を醸造して生まれた味は、辛口が好きな人はおススメの一杯。甘党のワタクシではありますが、お正月のお屠蘇で一杯♬そうそう、我が家の猫の額にはロウバイやウメがチラホラ咲き始めましたよ。ちょっと風は冷たいですが、二杯目はお外でお屠蘇🎶う~ん、しみるなぁ…

「無冠帝」=地位も名声もないもないが、実力を有した者…ふむぅ、その名たるやよし。当にワタクシにピッタリの名ではないですか。え?年功序列で相応のポジションと給料をもらっているくせに仕事しない輩がいるって?なぁ~にぃ~!そんな社会の寄生虫のような人もいるんですね(逃)

そうだ!ここは開き直って、1の前に「0」⇒無として、無冠帝、一富士、二鷹としてみましょうかね。

おめでたくまとまった?ところで、今年一年、皆様が幸福でありますように。今回もご笑覧いただきまして、ありがとうございました。

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