現役の音楽家、ケルトの笛 hatao です
BREW読者のみなさん、初めまして。「ケルトの笛」のhatao(ハタオ)こと、畑山 智明です。
私は演奏やレッスンをする現役の音楽家でもありながら、楽器店「ケルトの笛屋さん」の経営をしたり、教本を書いたり、講演をしたりと、ケルト音楽に関することで多岐にわたって活動しています。最近のお仕事では森山直太朗さんやサラ・オレインさんのCDに参加したり、北海道の製菓メーカーRoyce’(ロイズ)のCM音楽を作曲演奏しています。
もともと文章を書くのが大好きでしたので、今回、BREWからご依頼をいただき、喜んでライター陣に参加させていただくことにしました。これから月2本ベースで投稿していきますので、どうぞよろしくお願いいたします。
ケルト音楽とは?
さて「ケルト音楽」になじみのない方も多いと思いますので、簡単にご紹介しましょう。
ケルトというのは古代ヨーロッパの民族です。今は純粋なケルト人はいないのですが、アイルランドとかスコットランドなどヨーロッパの西の方にケルト系の言葉が残っており、またその文化や遺跡が伝わっています。
ケルト音楽の代表的なものはアイルランドの伝統音楽です。日本ではかつてアイルランドの「エンヤ」や「コアーズ」が流行しましたが、彼女たちの音楽のルーツには伝統音楽があります。
その伝統音楽が今、大学生を中心に全国的に人気があり、また数多くのプロ奏者がいます。音楽に興味がある方は、ぜひ私のホームページ「ケルトの笛屋さん」をご覧になってください。ケルト音楽を分かりやすく解説しています。
BREWでしか語らない、起業の真実
当初BREWからご依頼をいただいたときは、ケルト音楽についてご紹介するということだったのですが、BREWのテーマが「自然体に、志高く、今を生きる人たちの生活を綴る」だということを知り、自分が起業したときの気持ちを思い出し、起業やビジネスについて書いてみたくなりました。
音楽は好みが分かれるので、音楽誌でしたらケルト音楽について書いてもよかったのですが、このテーマのほうが読者の皆さんも読みたくなるのではないかと思います。
前置きが長くなりましたが私の現状について自己紹介します。私は北海道出身、大学から関西に住んでいる40歳の独身男です。大学は音大ではなく、立命館大学の文学部の言語学コース。音楽専攻ではなく、音楽を始めたのも18歳からです。
最初にお話したとおり演奏家や音楽講師のほかに、これまで自費出版したCDが6枚、音楽書籍が10冊あり、ネット通販店、京都店、東京店の楽器店3店舗を経営する経営者でもあります。現在それぞれの店長3名のスタッフがいます。楽器店は正式には2011年頃に2名で始めて、以後右肩上がりの売上となっています。「小さく始めて大きく育てる」を地でゆくスタイルで、無借金経営を貫いています。
BREWで書きたいテーマ
このシリーズでは、「趣味で起業する」をテーマに、趣味を生かしてビジネスをしたい方むけに、私の経験や考えをお伝えしてゆこうと思っています。
・我慢して働いていた会社員時代
・大好きなことを仕事にすることを決意したとき
・自分の強みや売りってなに?
・ブランディングしよう!
・ビジネスはハートが大事
・自分のサービスで初めてお金を頂いたときのこと
・輸入ビジネスの始め方
・仕入れのやりかた
・強い商品を作る
・マーケティング戦略について
・広告はどうしたらいい?
・値段をどうやって決める?・確定申告
・税務調査が来た!
・資金繰りのこと
・競合他社とどう向き合うか
・不況に負けないビジネスとは
などなど……。この10年以上、ずっと考えて、勉強して、実践してきたテーマです。こうして自分で書いていても、楽しみでワクワクしてきました。
好きなことで「小さく始める」
もともと文学部出身の私は経営なんてズブの素人。本を読んだりYou Tubeのセミナーを見たりしながら試行錯誤の繰り返しで、より良い方法を探しながらビジネスをしてきました。それでも、ここまでビジネスを成長させることができました。
音楽に限らず、演劇でもスポーツでも料理でも、大好きなことを仕事にできたら…と思いながら、別の仕事をしている方は多いと思います。今はネットがありますし、周りを見れば無限のチャンスがある、そんな時代です。
素人がいきなり2000万円借金して厨房機器を揃えてリフォームしてラーメン屋を始める、なんていう話は失敗が目に見えていますが、好きなことで「小さく始める」のであれば、なんとなく自分にもできそうではありませんか?
自分は音楽、それもケルト音楽というマイナージャンルで起業した特殊なケースではありますが、できるだけ普遍的な話に落とし込んで、起業の楽しさを皆さんに伝えていきたいと思っています。どうぞお楽しみに!