アートインスタレーション「Playground Becomes Dark Slowly」に行ってきました

こんにちは、名久井咲です。

東京都立日比谷公園で、2024年4月27日(土)~5月12日(日)の期間に開催されていた、アートインスタレーション「Playground Becomes Dark Slowly」に行ってきました。「Playground Becomes Dark Slowly」は花と光にArtを掛け合わせたテーマで、公園の新たな形を提案するイベントです。


日比谷公園には小学生振りに行ったのですが、公園自体がしっかりと整備されていて、ブランコやターザンロープに動物の置物など豊富な子ども用遊具がしっかりとそろっており、季節の花々も見ることができました。
また、夜はライトアップされる噴水もありました。


また、園内を散策していてわかったのですが、環境保全や防災としての機能もある公園でした。
園内にはカフェや飲食店もあるので、ゆっくりと過ごすことができます。

アートインスタレーション「Playground Becomes Dark Slowly」

今回開催されていたアートインスタレーション「Playground Becomes Dark Slowly」は「Gravity and Grace」「はなのハンモック」「はなの灯籠」「余白史」というタイトルの4作品でした。

今回私が一番見たかった「Gravity and Grace」です。


哲学者シモーヌ・ヴェイユの箴言集『重力と恩寵』に由来する「Gravity and Grace」。
花や葉脈、自然の波を想起させる流線の紋様が刻まれた7mに及ぶ巨大な壺でした。

その内側からライトアップされていました。
切り絵のような作品の陰影感が、公園の木々に溶け込んでいて綺麗でした。

次に、管理は大変そうだけれどもこのまま置いてあったら良いのにと思った「はなのハンモック」です。

花畑の上に花を潰さずにハンモックに建てられていました。夜になるとライトアップされ、昼間とはまた違った温かい雰囲気がありました。

ハンモックの網は廃棄予定の漁網を回収し、アップサイクルした糸から作られているようです。
会期終了後、一部は再利用され、網は最終的に廃棄魚網のリサイクル技術によって再び素材となるなど循環のデザインにのせていく試みをしている作品でした。

残念ながら残り二作品の、光の粒を携えた花一輪を来場者の方々の手で水辺に浮かべていただくワークショップ「はなの灯籠」は、日付が限定されており見れず、園内放送で使用されるスピーカーから採集された音が重なるように再生されていたはずの「余白史」は、音楽堂で開催されていたライブの音にかき消されて聞こえませんでした。

公園のあり方で思うこと

最近は公園から遊具も殆どなくなってしまい、住宅街にあるような小さな公園の多くは大人が昼食を食べるくらいにしか使われていなかったりしますが、今回日比谷公園で行っていたような、いろんな人がゆっくりできる空間の提供は良いなと思いました。

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名久井 咲
1988年生まれ。東京を中心に活動するデザイナー、クリエイター。
主な活動内容はプロジェクションマッピングやレーザーマッピングによる空間演出と、グラフィックデザイン、Web制作、映像制作など。
オリジナルキャラクターのLINEスタンプやグッズも販売。
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