5月25日、新潟市古町9番町にあるお店「春日町卯つぎ」にて、第一回史水会が開催された。
史水会は、文字通り「史水」を嗜む会であるが、このイベントはひと味違う。
史佳の生演奏というスペシャルメニュー付きである。
店名の「卯つぎ」は、店主が卯年生まれであることと、ウツギという白い花の名前をかけ合わせたことに由来する。
ウツギの花言葉は「風情」「古風」「秘密」であり、大人がゆっくりとお料理とお酒を楽しめる空間を演出している。
まさに、「史水」を嗜むのに相応しい空間である。
史水会には私を含めて10名のお客様が参加してくれた。
皆さんとは顔馴染みであるが、お声がけして喜んで参加してくださる気持ちが本当にありがたい。
まずは、菊水の「蔵光」で乾杯。
初めに最高峰の「蔵光」が登場し、この後に続く「史水」とのバランスが、未知数だったので少し不安になったが、
一瞬にしてそんな不安は消えていった。
まずは前菜として、サザエやサーモン、冷製スープ、なす漬けが出された。
洗練された素敵な器がさらに料理を引き立てる。
乾杯後、冷やして用意されていた「史水」が登場。
このお店は基本的にワインバーであることから、「史水」はワイングラスに注がれた。
改めて、皆で「史水」に乾杯!
皆さんは「史水」を口に含むと、「柔らかい味わい」「史佳さんの音色みたい」「これはグイグイいける」など、嬉しい声を聞かせてくれた。
次に白身魚の料理が出され、そのタイミングで三味線の準備を整え、生演奏スタート。
これまでずっと三味線を奏で聴かせてきた「史水」に、最後にもう一度この音色を聴かせることになる。
一曲目、ゆったりとした曲『津軽三下り』を選曲した。
余韻の長い曲なので、「史水」との相性は抜群である。
『津軽三下り』の演奏が終わると、次は『鯵ヶ沢甚句』を演奏した。
この曲はさらにスローテンポであり、料理と「史水」をじっくりと味わうのに最適であった。
2曲演奏した後に、ここでブレイクタイム。
実は、私はこの時点でまだ一滴も日本酒を飲んでいなかった。
通常はお酒を飲みながら演奏するということはしないのだが、この日は無礼講である。
私も少し「史水」をいただいた。
ワイングラスに注がれた「史水」は、最初より少し温度が上がっていたので、とても柔らかな味わいがあった。
これまで常温でしか「史水」を飲んだことがなかった私にとって、冷たく冷やしたところから、少し常温へ戻った絶妙なこの状態が最も美味しいと感じた。
この絶妙さは、私の奏でる三味線の音色そのものなのかもしれない。
そして、皆さんのグラスはどんどん進み、用意した「史水」はあっという間になくなった。
史水会後半は、『津軽じょんから節』などで盛り上がり、最高の宴となった。
第一回史水会は大盛況であった。
ぜひ、これから色々なお店で史水会を企画していこう。