30時間のフライトを終えて長い長いイミグレの人の列。
たまたまかアジア人は1人もおらずどの列に並んでいいかのか、おそるおそる列へ並ぶ。
EU PASSPORT列はスイスイ進みALL PASSPORTの列はなかなか進まず気づいたら1時間経っていた。
1人に5分程かかりあまりにも進みが遅いので前の人はため息をつき貧乏ゆすりしながらイライラが収まらない様子。
帰りのチケットを取っていない上にワーホリの書類等一切ないので入国できるか不安だった。
ドキドキしながらやっと自分の番になり前に行きパスポートを見せる。
『コンニチハ、オゲンキデスカ』と唯一知っている日本語を俺知ってるぜと言わんばかりに挨拶してくれ、そしてすぐパスポートを返却された。
質問はなし。だだ挨拶だけされ、何もなく1分もたたずイミグレ通過。
子供の頃毎週月曜日に祖母と見ていた水戸黄門を思い出した。
日本の赤いパスポートが印籠に思えた。
日本のありがたさに感謝した瞬間だった。
小声で「よっし」つぶやいて一気にテンションは高まり急いで壊れかかっているトランクの安否確認に走った。