野沢ともみ

アウトドアライター・デザイナー。小柄女子でも背負える軽量&コンパクトな荷物でキャンプをする様子を、Twitter(@TOMOchanCAMP) にて発信中。めんどくさがり屋をこじらせ、テントよりも設営が簡単なハンモックに泊まるキャンプスタイルばかり。ハンモックをこよなく愛し、国内未発売モノ含むいろんなハンモックを使うハンモックオタク。アウトドア雑誌やWebメディアにて記事執筆中。

ハンモックと「快」〜ととのいハンモック!?〜

ハンモックと相性抜群、大きな買い物

突然ですが、さかのぼること数ヶ月前の話。私はある「大きな買い物」をしました。

ひと目見た時から欲しくてたまらなくなり、1週間寝ても覚めてもそのことで頭がいっぱいになるほど惚れ込んでしまった新しいオモチャ。

これはきっとハンモックと相性抜群に違いない!とハンモックオタクの私の血が騒ぎます。

 

いやー、でもやっぱり大きな買い物だし…生活に必要かと言われたら無くても生きてはいけるしなー…と、ためらう気持ちが少し沸き始めたその時、チャンスはやってきてしまったのです。

決めていた予算よりも安いじゃないか…
これは買い時なのでは………?

ええい!いってしまえ!(ポチッ)

 

ということで、買ったアイテムがこちらです。

一人用の箱型サウナ

It’s my サ ウ ナ!

 

この一人用の箱型サウナ、高さ170センチ、重量80キロ……。
デケェ!なんて大きなお買い物なんでしょう。

どうやら今から30年ほど前に販売されていた家庭用のサウナ。当時はウン十万円ほどで販売されていた模様。ちなみに私が買ったこちらは、お値段5000円。

「ゼロが一個足りてないのでは???」と何度も目をこすりましたが、たしかに5000円。しかも税込。
いくら中古で昭和の掘り出し物とはいえ、激安すぎんか。
いつも行くサウナで換算しても、すぐ元が取れてしまうじゃないの。

その週末、すぐに軽トラを走らせ隣の県まで引き取りに行きました。
ちなみに引き取りに行った際の交通費は、往復で5000円。(配送だと15000円ほどと言われたのでだいぶ安い)

日本海に面した県だったので、せっかくだからとカニのランチを食べながら向かいました。


そのカニのランチは5000円。

そして、道中でNintendo Switchのポケモンのソフトを購入してしまう(なんでそのタイミングなんだよ)

こちらもおおよそ5000円という。

 

週末という短い期間で、5000円にもいろいろあるのだと思い知らされたのでした。


そして事務所に設置(ビフォーアフター)

軽トラでの旅を終え、無事に我が事務所に到着したサウナ。

設置してみて万一作動しなかったら、物置にでもしたろかな!と思っておりましたが、サウナ自体の調子はすこぶる良好。

電源を入れると遠赤ヒーターがじんわりと暖めてくれ、30分ほどで110度になるのを確認しました。やったね!熱々だ!

しかし外観は昭和の香り……というか正直ボロい。扉は外れそうだし、“反抗期の息子が殴ってしまった実家の壁”みたいな謎の穴が空いてるし。

まあ別に使えるからいいんだけど、せっかくだし可愛くしたい……と謎に欲が出てしまい、ちまちまと外観を整えました。

 

制作期間、一ヶ月半。

こちらがビフォーアフターです、ジャーン!

 

なんということでしょう・・・!
外の壁はイマドキっぽくアッシュカラーを採用。
ベンチを併設し、サウナハットやサウナポンチョを掛けられるスペースを設けてみました。

そして、入口上部には電飾看板(わざわざオーダー)。「年中無休オールナイト」の文字入り。


これがあれば年中無休でいつでも入れることをアピール出来ます!

 

ちなみに外観を整えるのに、木材だけで2万円ほどかかりました。

サウナ本体の4倍……
お値打ちに買ったはずのサウナ、なんだかだんだん高くなってきた気がするのは多分気のせいではないでしょう。あまり深く考えない事にします。


出会ってしまった「サウナ」と「ハンモック」

myサウナは、サウナ施設とは少し使い勝手が違うものの、十分に「ととのう」ことができます。

「ととのう」って何やねん!?という方のために、簡単に説明すると

1.熱々のサウナに入る → 2.キンキンに冷えた水風呂に入る → 3.外のベンチなどで休む(外気浴)

という3つの工程をおこなうと、3の時に体に不思議な現象が起こります。頭がぼけーーーっとし、多幸感のようなものに全身が包まれて、脳が溶けてしまいそうな……言葉では言い表せないような快感がやってくるんです。
「ととのう」っていうのはこんな感じ。まぁ、気持ちいいヤツってことです!

そんな「ととのう」感覚を、なんと事務所(職場)で味わうことができるなんて…!そもそもなんで自宅じゃなくて事務所に設置したのかというと、後述のようにいろいろと条件が良いからです。

(もちろん仕事中はサウナのスイッチは入れませんよ・・・えらい!)

 

夕方。早々に仕事を切り上げ、小さな箱に飛び込みます。


本を読みながらサウナに入り汗を流す。


サウナ施設のようにロウリュウはできないけれど、温度はしっかり100度を超えて汗がダラダラと流れます。

 


閉めるとこんな感じですね。外から見ると閉じ込められてるみたいでちょっと不気味ですが、中にいる人はとっても幸せな気持ちです。


その後は体を冷やすために事務所を飛び出し、小さな川へ、ドボン。
実は事務所敷地の端っこに浅くてとてもキレイな川が流れていて、水風呂にぴったりなのです。

(でも雨の翌日はよく増水して河原が消滅しちゃうので、そんな時は潔く諦めて事務所備え付けのシャワーで代用)

 

そしていよいよ外で休憩のターン……

待ってました!ここでハンモックの登場です!


ハンモックが大好きで、たくさんハンモックを持っている私。家のトイレットペーパーのストックの数よりも全然多い。

この日はeno(イーノ)のSUPER SUB(スーパーサブ)という、横幅が広くてよく伸びるやわらかめのハンモックをチョイス。幅が広いので寝転がるのみならず、ソファみたいに深くもたれかかって座ることも可能です。


ええ、こんなの、外気浴にぴったりじゃん…

ついに出会ってしまった、ハンモックとサウナ。ハンモックに包まれながら、ととのう感覚はまさに「快」。予想通り相性抜群です。


ああ……さいこうだ………………

ハンモックだけでも気持ちいいのに、さらに気持ち良くなれる「サウナ×ハンモック」。この組み合わせ、とても気に入ってしまいました。

今回は外気浴でハンモックを使用しましたが、いつかハンモックに寝転んだままサウナに入れたらいいな〜なんて思ってます。

(ハンモックが吊れるサイズのサウナを導入したとしても、ハンモックがものすごく汗臭くなりそうだというのが問題なんですよね……困った)

 

※ちなみに、一人用サウナは「箱型サウナ」「家庭用サウナ」なんかで検索すると出てきます。遠赤ヒーターってどうなのよって思ってましたが、十分熱い!うちわであおいだりするとさらに良し。掘り出し物も結構ありそうなので、興味ある方は探してみてはいかがでしょうか。