きものは「○○式」のためのもの?
あなたがきものを着るとしたらどんなシーンが思い浮かびますか?
今までに着たことのある方はどんなシーンだったか思い出してみてください。
成人式、卒業式、結婚式、お子様の入学式…「○○式」を思い浮かべた方が圧倒的に多いのではないでしょうか。
では式典以外で、きものを着ることってあり得るのでしょうか?人生で式典に出席する機会って、よほど立場のある人でない限り一生のうちに多くても10回くらいのものですよね。
きものを着るチャンスはそれしかないのでしょうか?
現代においてきものは式典=フォーマルシーンのための正装、というイメージが強いですが、決してそれだけではありません。
今日は普段のお出掛けできものにおすすめのシーンをご紹介します。
その前に!
「フォーマルきもの」と「カジュアルきもの」の違いって??
女性のフォーマルきものは大きく3つ。皆さんご存知の振袖、留袖(結婚式でお母様やおばあ様が着るきもの)、訪問着(入学式や結婚式の列席などで多く着られるきもの)です。
女性のきものは柄ゆきや紋の有無で格式が決まります。
カジュアルシーンで着られるものは、全体に同じ柄がパターンになっている「小紋(こもん)」が主流です。
男性は黒の羽織袴が最正装。袴を穿かないのがその次に格が高いスタイル。男性は女性ほど細分化されていません。
それでは、普段のお出掛けできものにおすすめのシーンをご紹介していきます。
きものでのお出掛けにおすすめのシーン4選
①美術展・博物館
美術館・博物館やギャラリーなどに出掛けるときにきものはぴったり!
歴史ある建物であることも多く空間に映えますし、多くが室内なので気軽にチャレンジできます。休憩スペースが設けられていることが多いのも安心。
展示内容に合わせてコーディネートを考えるのも楽しいですよ!個人的に一番おすすめのオケージョンです。
②寺社巡り
寺社巡りがお好きな方はきものでの拝観をおすすめします。いつも以上にしっとりとした気持ちで楽しめること間違いなし。庭園や襖絵といったフォトスポットでの記念撮影も一層楽しくなるはず。
神社やお寺は砂利道であることが多いので草履を履き慣れていない方は気を付けて。
③友達どうしの集まり
気の置けない仲間とのランチや気になっていたカフェに行くとき、きもので集まってみるのはいかが?よく知る仲だからこそ、お互いのコーディネートについてあれこれ話すのも楽しく盛り上がります。仲間うちなら多少の着崩れなども気にせず楽しいところどりできます!
④お花見
これからの季節、お花見のお誘いも増えますよね。今年はきものでお花見、してみませんか?桜の下に立った自分を想像しながらコーディネートを考えるのは楽しいですよ。桜の季節は朝晩冷えることも多いので身軽に出かけられて飲んだり食べたりするのにも安心な日中をおすすめします。
きものはルールが複雑と思われがちですが、ここでご紹介したように目上の人と同席する会や特別なお呼ばれでなければ神経質になる必要はありません。
1万円以下でカジュアルきもののレンタルができるお店もあるので、まずはレンタルから試してみても。
きものを着てみたいけれど一体いつ…?と尻込みしている方はぜひ参考にしてみてください!