映画『ビッグ ・リトル・ファーム 理想の暮らしのつくり方』を観て

こんにちは、Gomaです。たまにやってくるGomaの好きな映画のお話(食の映画多め!)の回です。

先日、『ビッグ・リトル・ファーム 理想の暮らしのつくり方』という映画を観てきました。

http://synca.jp/biglittle/

何しろこのご時世です。映画館に出かけるのもどうなんだ?と思いつつ、どうしても観たかったので、マスクに消毒液持参の完全防備で臨みました(当然お客さんのほぼ全員が同じ出で立ちでした)。

理想の「農場」を作る8年間を描いたドキュメンタリー

さて、映画です。以前にご紹介した『いただきます 〜ここは発酵の楽園〜』に引き続き、こちらもドキュメンタリー。都会に住んでいた夫婦と1匹(保護犬のトッド)がカリフォルニアの広大な土地で自分たちの理想とする農場を8年に渡って作ってきた様子を追っています。

料理家の妻とカメラマンの夫、都会生活でベランダ菜園はしていたものの、本格的な農業は完全なる素人の二人。自然農法の強力な助っ人を師に、時に大自然のどうしようもない厳しさに翻弄されながらも、少しづつ命のサイクルを学び、失敗し、成功し、また失敗してを繰り返し、そうして荒れ果てた農地がめくるめく大自然の循環を満たした素晴らしい農場に生まれ変わっていくのです。

それをまるで隣で見ているかのように映画の中の世界に引き込まれていきます。

動物も、植物も、人間も。自然の一部

農場内では全ての動物も植物も人間も同じ。それぞれの役割を果たして、互いに支え合い、循環となっているのを見て、「ああそうだ、私たちもただ単なる自然の一部に過ぎないんだ」と思わされる瞬間がありました。

そして時折訪れる大きな危機は、毎回何らかのメッセージであり、乗り越えた先にまた新しい世界が広がっていました。それを観て、今回のコロナことも何らかのメッセージなのかもしれないな……と思いました。何もなければ、気がつくことってそう言えばないのです。もちろん早く終息してほしい、と願う気持ちは膨らむばかりですが。災害時にも思うことですが、当たり前の日常は本当に奇跡の重なりなんですよね…….。

夫のジョンが元々野生動物のカメラマンということで、とにかく動物たちや植物の姿が生き生きと描かれていて息を呑むほど美しい。動物たちもずっと見ていると彼らの表情にはそれぞれの個性があるようで、笑ってしまうような場面もあって飽きません。

「生きる」「暮らす」を考えさせられる

そして、どんな困難にも正面から向き合い、メッセージを受け取り、最後には強く明るく乗り切る夫婦と、その仲間たちの姿に「生きる」「暮らす」ということを考えさせられました。こんな場所が地球上にたくさんあったらどうなるんだろうか、なんて事も思ったり….。とにかく、映像を見ているだけでも、心をグッと動かされる瞬間多数。これまたたくさんの人に観てほしい作品です。

ではまた!

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