独身中年だけど今が幸せ。「世界幸福デー」に思う幸せのあり方

こんにちは! ケルトの笛奏者で、ケルト音楽専門楽器店「ケルトの笛屋さん」を経営しているhataoです。この連載では、スモールビジネスを営む私が、起業やビジネスについて、アイデアと経験をみなさんとシェアしています。

今回は連載を続けていた「私の失敗エピソード」の完結編を書くつもりでしたが、こちらの話題を差し込むことにしました。

そう、もうすぐ3月20日は「国際幸福デー」、皆さん知っていましたか?

ユネスコスクールのホームページによると、国際幸福デーは幸福が世界中の人々の共通の目標であり、願望であることを認め公共政策に反映されるべきものとして2012年の国連総会の決議で制定されました。持続可能な開発、貧困の根絶、すべての人の幸福とウェルビーイングを推進するより包摂的で公平な、バランスの取れた経済成長の必要性についても訴えています、とのことです。

参考:「国際幸福デー」(3/20) – ユネスコスクール 公式ウェブサイト

この日を記念したコンサートへの出演依頼をいただき、今度3月19日に大阪市で私の北欧音楽コンサートが開催されます。読者でお近くの方はぜひ私に会いに来てください!

【日時】3月19日(日) 開場18:30 / 開演19:00
【出演】hatao&nami -hatao(北欧の笛) 、上原奈未(ハープ)
【会場】スタジオSUGURI
【料金】3,000円(税込)
【内容】北欧の数々の管楽器とハープで、スウェーデンやノルウェーの伝統音楽を中心に演奏します。

公式ホームページはこちら

コンサートの中で、幸福について簡単にスピーチをすることになっているため、改めて考えてみました。今回は、幸福感を高める方法について私の経験と考えをシェアしてみます。

年齢と幸福度の関係


先日、山奥に建設中の「楽園」に作ったデッキで昼食を摂っていたとき、「ああ、今が人生で一番幸せだなあ…」と心の底から思う瞬間がありました。長かった冬が終わり暖かな陽光が当たり、そよ風が吹いていて、美味しい食べものがあり、家の改修工事のための時間もたっぷりある。独身ですが、以前に若くて結婚していた時代よりもずっと幸せだと感じました。

これまでの40数年間の人生で、暗いトンネルを歩いた時が何度かありました。最も苦しかったのは3回ほどです。中年になった今、人がただ若いというだけで眩しく羨ましく感じるものですが、若い頃は他人が思うほど自分のことを幸福だとは感じていませんでした。

若い頃の私は実力も自信もなく、安定した仕事もありませんでした。社会で活躍する同世代を見て羨ましく思い、自分の才能を信じられず、自分の性格や個性が嫌いで、夢と現実とのギャップに苦しみ、将来に希望を持つことができませんでした。決して病気や貧困に苦しんでいたわけではありません。世の中にはもっと苦しい状況の人がいくらでもいるのに、自分は不幸な人間だと思い込んでいました。

ある研究で、年齢が若いほど幸福度は低く、また日本においては若い人ほど自信がなく将来を悲観しているという研究報告があります(諸説あるので興味のある方は検索してみてください)。個人的な経験からも、それは当てはまっていると思います。

一方で中年になると自分の個性や癖も分かってきて、コンプレックスに思っていた部分を受け入れたり諦めたり、また失恋や失職などの精神的な危機に良くも悪くも慣れて対処ができるようになります。自分の過去や現状を肯定的にとらえて精神的に安定してくる年代です。今、自信を持てず将来を悲観している若い人が読んでいれば、きっと大丈夫です。あなたはちゃんと頑張って、中年になったらきっと、今が一番幸せだなと思える瞬間が来ます。それは僕が若い自分に会ったら、一番伝えたい言葉です。

自分が幸福を感じた理由

個人的な話になりますが、今が一番幸せだと感じた理由を挙げてみましょう。

まずは不安がないことです。経済的な不安、健康面の不安、人間関係の不安、職業や仕事の不安があるとき、人は不幸だと感じやすいでしょう。例えば明日食べるものもないという時に幸せを感じられる人は相当に精神力の強い人です。不安がないということは不幸だとも感じない、つまり幸せだと感じられるのではないでしょうか。

次に、自由であるということです。例えば残業が多くて家に帰って寝るだけの生活だとか、毎日嫌な上司に会わなくてはいけないとか、経済的に苦しくて欲しいものが買えないときに幸福だとは思えないでしょう。また、親や配偶者など誰かに依存するとか、薬物や宗教やスピリチュアルに依存することも精神面において自由であるとは言えません。私は自由の実現を目指して生きてきたので、今は経済面、健康面、人間関係で不自由やストレスを感じることは、ほぼありません。時間、仕事、お金、人間関係をコントロールできることは、自信につながります。

最後に将来に希望が持てることです。少子高齢化や経済規模の縮小など社会を取り巻く環境は厳しさを増しており、それらは全体的な幸福度を下げる要因になっていると思いますが、世の中がどうなっても少なくとも自分自身は安心安全である環境を作れれば、将来への不安は減るでしょう。
また、誰しも加齢とともに健康や外見的魅力は衰えていきますが、経済状況やキャリアは年齢に関係なく向上させることができるので、加齢によって状況が悪化しないように準備することも不安を減らすために重要です。
このように、「自分の未来は良くなる!」と信じられるかどうかで幸福度は大きく左右されます。

自分にとっての幸福を知ることから


私がこのように書くと、「事業でちょっと成功して、お金も時間もあるからでしょう」と感じる読者もいらっしゃるかもしれません。しかし私は中年の独身男で、バツ2で、外見もパッとしません。人には誰しも暗い過去や秘密にしたいこと、手に入れたくても手に入れられないものがあります。私にだって安定して家庭を築いている人を羨ましく思う気持ちもあります。

要は、自分のことをどう考えるか、ということなのです。独身の中年男で人生終わってるな、と思うことも、これから楽しいことがいっぱいあるよ! と思うことも本人次第なのです。他人が自分をどう見るかは関係がありません。

私が山奥で家を買って改修していることを、お金があるからできるのだと思うかもしれません。しかしローンを組んで都心でマンションを買うのか、限界集落で空き家を買ってリノベするのかという選択が違うだけなのです。選択の結果が人生なのであり、幸福のためには、後悔のない選択をすること以外にはありません。

まずは自分の幸福の形を知ることから。お仕着せの幸せではなく、自分が何が好きか、何をしているときに幸せか、何があるとき/ないときに幸せか考えてみませんか?

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SHINGO KURONO

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