いつも、ありがとうございます。
発酵文化研究所です。
前回の記事では、春のデトックス食材として、
山菜と菜の花を紹介しましたが、
今回は、筍(たけのこ)について。
皆様ご存知の通り、
筍には多くの不溶性食物繊維が含まれます。
不溶性食物繊維は腸内で便のカサを増やしてくれたり、
腸内の色々なものを絡め取ってくれたり、
さらには腸を刺激してくれたりと、
腸内環境を改善する食材として欠かせません。
竹の若芽である筍は、
早いもので1週間から10日程で竹になるため、
とても短い期間しか収穫できない貴重な旬の食材。
あまり知らせていませんが、
筍はとても品種の多い植物です。
今回は、その中から身近で旬の異なる、
「孟宗竹」と「姫竹」について紹介させていただきます。
①筍といえば「孟宗竹」
誰もがイメージする筍といえば孟宗竹。
ずんぐり大きな姿をイメージされるかと思います。
主な旬は3月~5月とされていますが、
気温に大きく左右されますし、
芽吹き始めると一気に成長するため、
収穫をコントロールするのは困難だとも。
味わいとしては、
独特の苦みと甘味、香りのバランスが良く、
様々な料理に使用することができます。
せっかく旬の時期に手に入れることができたなら、
あっさり出汁で炊いて、香りと甘味を楽しみたいものです。
穂先の柔らかい部分は、
塩やわさび醤油でいただくのもおすすめ。
シンプルですが、とても贅沢な楽しみ方です。
その他にも、お試しいただきたいのが、
筍のバター焼きやアヒージョ。
香ばしさも加わり、また一味違う風味を楽しめます。
孟宗竹はサイズも大きいですし、
短い旬の間に色々と楽しむのも醍醐味。
これまで、様々な料理にアレンジしてきましたが、
いずれも、とてもおいしくいただくことができました。
和洋折衷、色々とお試しください。
②小さくかわいい見た目の「姫竹」
ずっしり大きない孟宗竹と違い、
スラっと細身でかわいい姫竹ですが、
地域によっては根まがり竹とも呼ばれています。
孟宗竹は竹の若芽と紹介しましたが、
姫竹は千島笹の若芽になります。
寒冷地帯で栽培されることが多いため、
旬は少し遅れて5月下旬から6月ころとされています。
成長も早く、収穫時期は僅か。
見付けたら必ず手に入れたい食材です。
味わいとしては、とても優しい甘味と香り。
柔らかいのにサックリした食感を楽しむことができます。
あく抜きが不要のため、
笹に包まれた状態で焼き網やオーブンで焼き、
塩や醤油、味噌などと一緒にいただくのが最高です。
私は、毎年1度程度しか出会えないので、
シンプルにいただくことで春を感じています。
その瞬間、なんともいえない贅沢な気持ちになります(*^-^*)
③やっぱり楽しみ「筍ご飯」
鰹と昆布の出汁で炊くのはもちろんですが、
鶏肉や豚肉、貝類などとの相性も抜群です。
同じ筍を使っても、
一緒に炊く食材を変えることで、全く違う風味を楽しめます。
もう少し、長い期間楽しみたいなという方には、
冷凍保存がおすすめです。
あく抜きした筍を薄切りにし、
保存袋に入れて冷凍保存するだけ。
凍った状態で炊き込んだり炒めたり。
色々とアレンジすることができるのはもちろん、
手軽に食物繊維をプラスすることができます。
日本は地形の関係もあり、
地域によって旬や種類の異なる筍。
楽しめる期間が短いからこそ、
出会えたら必ずお楽しみいただきたい。
春に楽しむデトックス食材の1つです。