こんにちは。
発酵文化研究所です。
前回投稿に引き続き「梅」のこと。
今回は、色々ある梅の種類と、
子供の頃の夏の定番だった「梅ジュース」の作り方です。
梅干し同様に、手軽で簡単。
ぜひ、自家製の梅ジュースも作ってみていただけたらと思います。
①いろいろな梅の種類
和歌山で生まれ育った私には、
大きくて果肉の多い「南高梅」が身近でした。
ですが、その他にも、
お弁当にちょうどいいサイズの小梅も、とても身近な梅でした。
そんな、最大の梅の産地である和歌山の梅ですが、
日本には他にもいろいろな種類が存在します。
私の知る代表的な梅を3種類ですが、ご紹介したいと思います。
1、竜峡小梅(りゅうきょうこうめ)
小梅の全国生産量としては小粒南高梅の次とも言われ、
とても多く栽培されている小梅の品種と言われています。
主に長野県での栽培が主流で、
カリカリとした小梅として加工されているようです。
2、鶯宿(おうしゅく)
伝統の古来種と言われる鶯宿。
全国的に栽培されているようですが、
主に奈良県、徳島県、大分県などでの栽培が多く、
昔ながらの、しっかりした実と香りの強さが特徴です。
3、白加賀(しらかが)
おもに東日本で栽培されています。
和歌山に次いで梅の収穫量の多い群馬県が中心です。
大粒で豊かな果肉は梅干しにも最適と言われています。
②蜂蜜梅ジュースのつくり方
我が家では氷砂糖よりも蜂蜜を使って作ります。
蜂蜜を使うことで、
なんともいえないコクと濃厚な香りを楽しむことができ、
いろいろな栄養素も摂ることができて一石二鳥。
そんなに味に違いが?と、思われるかもしれませんが、
子供の頃、氷砂糖で漬けた年の梅ジュースに、
物足りなさを感じ、あまり飲まなかったことがあります。
年に一度の梅ジュースシーズンを、
楽しみにしていた私としては、とても残念な気持ちになり、
「来年は蜂蜜で漬けてほしい」と懇願したことを覚えています。
梅の状態や気温によりますが、
早ければ1ケ月ほどで完成し、飲むことができる梅ジュース。
夏の水分補給のお供に、ぜひお試しください。
前回ご紹介した梅干しは熟した梅を使いましたが、
ジュースの際は崩れにくく、「糖度の低い青梅」がおすすめです。
※熟した梅でも作ることはできますが、
糖度がある分、発酵する可能性も高いためご注意ください。
【材料】
・青梅・・・500g
・蜂蜜・・・500g
・清潔な保存瓶・・・約2Lサイズ
※熱湯殺菌、アルコール殺菌がおすすめです。
甘さを控えめにしたい場合、
蜂蜜を1~2割減らして調整してください。
【作り方】
1、梅に残っているヘタの部分を取り除く
2、取り除けたら梅を洗い、一つずつ丁寧に水分を取る
(清潔な布で一つずつヘタと全体を拭いてあげてください)
3、梅を保存瓶に入れる
4、蜂蜜を入れる
5、冷暗所に保存しておく
※時々、瓶を傾けたりしながら混ぜてあげてください。
6、1~2ケ月。梅の実が萎んできたら完成
できた梅ジュースはお好みで割ってドリンクとして、
実の部分は、そのままでもおいしく、
焼菓子に入れてみたり、ヨーグルトといただくのもおすすめ。
クリームチーズとの相性も良いので、
刻んだ梅の実とクリームチーズを和えて、
焼き立てのバゲットやベーグルともお楽しみください。
長期保存される場合は、
・梅ジュース:加熱し清潔な容器に移す。
・梅の実:取り出して保存袋に入れ冷凍。
凍った梅の実を氷代わりにジュースなどに入れると、
薄まることなく、最後までおいしく楽しんでいただけます。
蜂蜜も梅も腸活=美容と健康に最適です。
ぜひ、今年は間もなく迎える梅の旬をお楽しみください。