夏になると、極私的に頭に浮かぶ頻度が極端に上がる料理、「クルダイオーラ」。
ご存知の方もいらっしゃるかと思いますが、イタリアには茹でた麺を冷水で冷やす、冷え冷えの冷製パスタはないのだそうで。
で、近いものとして挙げられるのが、くだんの「クルダイオーラ」。
茹で上げたパスタを、火を通していない具とボウルの中で和えるサラダ仕立てのもので、イタリアでは夏の定番メニューのようです。
パスタを冷やして水気を取る必要がなく、食材を切って混ぜるだけという手数の少なさ。
なのに、おしゃれっぽいネーミングで手抜き感を逃れられる(気がする)からか、暑い時期によく作るのです。
そんな夏の抜け道メニュー・クルダイオーラ。
皆さまにも夏の食卓に導入いただくべく、これまで作ってきたものを、今回はまとめてお届けしてみたいと思います。
(メニュー名を、元SNSポストにリンクしてあります)
■トマトとにんにくのクルダイオーラ
<具材>トマト、にんにく
<調味料>塩、砂糖、レモン汁、オリーブオイル
スライスバゲットにのせてブルスケッタにしたり、魚や肉のメインに添えるソースとしても使える、ベーシックなフレッシュトマトのソースを活用したもの。
旬のトマトの甘さを存分に楽しめます。
■おろしトマトとアンチョビ、ケッパーのクルダイオーラ
<具材>すりおろしトマト、アンチョビ、ケッパー、赤玉ねぎ
<調味料>塩、オリーブオイル
すりおろしたトマトとオリーブオイルがパスタによくからむ、さっぱりながらも食べ応えもあるクルダイオーラ。
ソースを先に用意して冷やしておくと、より夏のランチにぴったりのひと皿に。
ここからは、ちょっと変わったバリエーション。
■生からすみといかのレモンクリームクルダイオーラ
<具材>生からすみ、いか
<調味料>生クリーム、レモン汁
大好きな松庫(まつくら)商店さんの生からすみを手に入れて、テンション高く作ったこちら。
からすみはパウダーでもよいけど、どちらにしても入手ハードルが高めかと思うので、他の魚卵で代用してもよいです。
■茗荷とたらこのクルダイオーラ
<具材>茗荷、たらこ
<調味料>レモン汁、オリーブオイル
最近のお気に入り。
茗荷とたらこ、レモンの組み合わせが夏らしく、ぺろりと食べ終わってしまう。
茗荷たっぷりがおすすめです。
茹で上げパスタを冷やさずソースで和えるので、なんともいえない温度帯の料理。
日本の食文化では、「熱々」や「冷え冷え」に価値を置く側面があるので、食べてみて「?」となる方もいるかも知れません。
(「だめだったわー」って方には、こちらの「冷製カルボナーラ」をおすすめしておこう。激押し夏パスタです。)
ですが、ハマると、夏に楽する料理レパートリーをひとつ手に入れることになるので、ぜひ一度お試しいただきたい!
と、今年も冷やし中華よろしく「クルダイオーラを始めます」をしようと企む、私からの主張記事でした。
レッツ、チャレンジ。