SHINGO KURONO

1985年生まれ。2006年フランスへ渡りデザインを学ぶ。帰国後国内のデザイン事務所で経験を積み、2015年独立、デザインプロジェクト humar.(ユーモア) に参加。プロダクト、グラフィック、WEBデザインなどジャンルレスにデザイン活動をしている。作る側とそれを使う側の新しいコミュニケーションを模索するTHE HOTEL LINKSや、お茶ブランドTheThéを運営。 http://www.shingokurono.com http://humar.co http://www.thehotellinks.co http://the2.co

パクチーの花

「ほうっておくと花が咲いてきちゃうから、その前に食べた方がいいよ。」

と花屋さんがいった。

先日のEASE CREATORS MARKETで購入した2株のパクチー。パクチーのおひたしをつくろうと思っていた。最近周りのみんなの影響もありタイ料理にちょくちょく行くようになった。みんな声を揃えて、それこそどこかのアイドルにうちわをふりながら呼びかけるようにパクチー!パクチー!と言っている。

パクチーといえば、忘れられない思い出がある。

10年程前、パリにいたころ、両親と、弟とばあちゃんがパリに遊びに来てくれたことがあった。

たぶんフランス的料理は1回か2回でいいだろうと思い、日本食や、アジア系の食事にいこうと計画を練っていた。(結局2日めからうどんが食べたいということになった。)

カンボジア料理の、汁のないフォーのようなボブンという料理を出す店があって、みつけた時から、ここは穴場だぞ…と思っていた。

ボブンにはフォーの上にパクチーが山のようにのっていた。その店に、最終日、ここ穴場やで!といった勢いで連れていった。トッピングで、エビやら、なんか辛いのやらが選べるようになっていて、「何にする?俺はスタンダードにいこうと思うケド!」などと言っていた時に、親父がひとこといった。「俺、こういう葉っぱ、苦手なんだよな。」

そうして、庭のパクチーにはきれいな花が咲きました。

 

 

Shingo Kurono

 

 

 

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