スズキリ

1993年7月7日生まれ、テキスタイル育ちのデザイナー。アダ名はスズキリ、屋号はネクトン。釣りと魚が好きすぎて、寿司のブランドを立ち上げ中。 https://twitter.com/suzukiri_s

海を越えて届く謎の日本語ウェアたち

ご無沙汰しております。スズキリです。

さて、皆さんInstagramの広告経由で物を買ったことはありますか?僕はバンバン買ってます。

中には某有名サングラスやストリートブランドのコピー品を安価に販売する詐欺広告も多いので注意が必要ですが、「何かがおかしくて」「リーズナブルで」「良い感じの」服をよく見かけるようになりました。

これらは全て海外通販で、独特のグラフィックセンスや謎の日本語、そして世界中どこでも送料無料なのが特徴です。(その代わり2週間くらいかかります)PayPalやApple Payも使えるので割と安心して購入できます。

最初は怪しいと思っていたのですが、サイトにもおかしな部分はないしかなり気合いを入れて作っているブランドだということが分かったので試しにいくつか買ってみました。

 

ピザの逆襲

 

怪獣と化したピザが背面に大きくプリントされたTシャツ。胸部分にも同じプリントが小さめに入っていて、比較的しっかりとした生地でできている上にオリジナルの織りタグが袖に付いているこだわり仕様。ラバー系のシルクスクリーン印刷で何色も印刷されているので、これ日本で作ったらかなり高くなると思います。お値段なんと4,000円ほど!

ビルの下の方にあるカタカナのようなアルファベットのような謎の文字も気になるところ。

なぜピザ…?と思っていたところ、「ラーメン」「ブロッコリー」などの亜種も見つけてしまいました。ブロッコリーをチョイスしたのは本気で謎です。

日本語Tシャツはただふざけているだけのものも多いですが、これはグラフィックセンスがよくて素直にかわいいですね。

 

蒸気の公路!?

お次はこちら。「蒸気の公路」という日本人だったらあまりやらない文字の詰め方がポイントのTシャツ。これ、なんとなく日本語に惹かれてサムネイルだけ見て買ったのですが到着してからびっくりしました。

 

ご覧の通り、有名な漫画「頭文字D」のリスペクトTシャツだったんですよね。確かに、超読みづらいフォントで一番上に「INITIAL-D」って書いてありました。

パクリグッズという訳ではなく、本当にこの作品が好きでリスペクトを込めて作っている印象を受けました。実際はダメなんだとは思いますが、、独特の配色とグラフィックが良い感じです。

それにしても、蒸気の公路ってもともと何を日本語訳したんでしょう。これも4000円ほど。

 

 

あきる野市から来た?ジャケット

 

 

最後に一番気に入っている「株式会社」ジャケットです。撥水っぽい生地でできたプルオーバーのジャケット。高級感はないのですが、結構しっかりした作りで細かいところもよくできています。袖に差し色の織りタグが付いているのもかわいいです。カラバリがあって、もう片方はグレー/ピンク。そっちも良い配色でした。

こちらはお値段8,000円ほど。この作りだとお買い得に感じます。

このジャケット、胸元の「株式会社」の時点で異様な存在感があるのですが、見所は背面のプリントです。

 

 

なんであきる野市の郵便番号が…!?

世界広しと言えど、背面にあきる野市の郵便番号がプリントされた上着は他にないと思います。

なんとなくGoogleマップがバグった時の表示に近いので、そういうところから生まれたのかもしれません。後ろにベルトで固定できるポケットが2つ付いているのも独特で良いですね。

気に入って結構着ているのですが、かなりの高確率でイベント用のスタッフジャンパーと間違われます。

 

 

まだまだある謎アイテムたち

これらは中国のブランドのアイテムですが、コピー商品のイメージがどうしても強い中国でこうしたオリジナル製品(頭文字Dとかはありますが、、)が生まれているのを見ると嬉しくなります。独特の配色やモデルの着用写真、タグなどの細かいディティールから本当に服やグラフィックが好きで作っているのが伝わってきます。

サイトを見ているとメイドインチャイナに誇りを持って製造しているようで、次のシーズンも楽しみですね。

この後もちょくちょく買っているのでまた機会があればご紹介したいと思います。ではまた!