スズキリ

1993年7月7日生まれ、テキスタイル育ちのデザイナー。アダ名はスズキリ、屋号はネクトン。釣りと魚が好きすぎて、寿司のブランドを立ち上げ中。 https://twitter.com/suzukiri_s

ようこそ我が家へワタリガニ。カンジャンケジャンを作ってみた

・生の醤油カニ吸いたい……?

先日、友人が「生の醤油カニ吸いたい」と、うわ言のように繰り返すようになってしまいました。なんのこっちゃと思い聞いてみると「カンジャンケジャン」という料理を食べたいんだとか。
調べてみると、ワタリガニを生きたままタレに漬け込むというなかなか強烈な料理であることが判明。お店で食べるとあまり美味しくないという意見も見かけるこの料理、割と簡単に作れるようだったのでサプライズで用意してみることにしました。

近くの魚屋さんに「新鮮な活ワタリガニが入ったら教えてください!」と頼みに行き、数日後に連絡がありました。

 


……確かに大きさのこと伝え忘れていました。想像よりめちゃくちゃデカい。


・カンジャンケジャンを作ってみる

出来上がったタレと一緒にタッパーで数日間漬け込むと完成するそうですが、このカニがすっぽり収まるタッパーがお店に全然ありません。レシピ検索サイトを見ると大き目のタッパーに小ぶりな蟹を3~4匹漬け込むのが一般的なようです。

これは初手からやらかしたか?と最悪の場合デカいジップロックで何重にも包むやり方を検討しつつ、イチかバチかでいけそうなタッパーを購入してみました。

 

まさかのジャストサイズ。縦だけど。

 

業務用パスタストッカーにワタリガニを縦にして入れたのはもしかすると人類初かもしれません。

 

500mlペットボトルと比べると大きさがわかりやすいですね。

 

 

さて、タレの準備が済むまではお酒と一緒に泳いでおいてもらいます。

 

 

こちらが事前に準備して冷ましておいたタレ。基本的には材料をまとめて入れて煮込むだけです。使うものが多いのでそこは少し大変ですね。

 

 

ザルで具を除き、純粋なタレだけにします。あとはカニと一緒にタッパーへ入れるだけ!

 

 

呪われた麦茶?

 

なんとなく他に家族がいたら麦茶と間違えて飲んでマジの喧嘩に発展しそうな見た目になりましたが、幸い一人暮らしですので冷蔵庫に収納します。

ちなみに、同じタレに刺身用のエビを漬け込んだ「カンジャンセウ」という料理もあるんだそうです。このタレを作ることはなかなかないので、ついでに作ってみました。

 

 

怖っ!

まず言い訳をさせてください、「同じタレにエビを漬け込む」という情報だけで何も見ずに作ったらこうなりました。本物はもっと美味しそうだし、そもそもエビの種類が全然違いました。

見た目はちょっとあれですが味は美味しいです。ただ、甘エビは身に甘みがありすぎてタレの効果が薄れるのでレシピをちゃんと見て作った方がいいです。

 

ではカニの方を見ていきましょう。

 

 

邪神召喚の儀式?

 

エビでの反省を全く活かさずなんとなく盛り付けをした結果こうなりました。どうせなら海苔は下に敷いた方がピース感が増してよかったですね。

 

 

この時点でもうよくわからない気分になっていたので、北海道で有名な花咲蟹を追い蟹してみました。

 

 

裏から見ると甲殻類系の中ボス感がすごいですね。

 

 

もう机の上がわけのわからないことになっていますが、まずはカンジャンケジャンを友人に食べてもらったところかなり美味しいとのこと!僕も味見すると確かに蟹の旨味を直接吸っているような感覚でした。本来は小さなワタリガニの汁を吸う料理のようですが、こいつはかなりデカいので結構身もあり大満足なボリュームでした。

花咲蟹は言うまでもなく美味しかったです!

 

ワタリガニは秋になるとよく獲れるので今までも食べていましたが、この料理法は全く知りませんでした。次は自分で獲ったワタリガニでも試してみたいですね。

お店でも食べられるようですので、気になる方はぜひ調べてみてください。

 

※産地のハッキリしたワタリガニの場合問題ないという判断で自己責任で作っていますが、事前に冷凍した方が安全です。また、モクズガニなど川で育つ種類では作らないでください。