Goma

アラキミカ、中村亮子からなる料理創作ユニット。 「食」をテーマに日常の楽しい事や嬉しい事を様々な形にして日々製造中。 ジャンルや物事にとらわれる事ない自由で新しい料理活動を目指し、フード提案から雑貨のデザイン、イラストまで全て自分たちでこなす。現在は、雑誌、単行本、webなど媒体での作品発表、雑貨デザイン、国内外でのもの作りワークショップ開催など多彩なフィールドで活動中。著書に『かんたん かわいい だいすきクッキング』シリーズ(あかね書房)、絵本『へんてこパンやさん』シリーズ(フレーベル館)など多数。 HP:http://www.gommette.com

ゴマ、はじめての金継ぎをする。

初めての金継ぎ

少し前のハナシになるのですが、ゴマーズ、初めての金継ぎに挑戦してきました。
場所は府中にある「あそびのアトリエZuccoRocca(ズッコロッカ)」。図工の先生をされているみずのさやかさんと音楽家であるシーナアキコさんが共同主宰するプレイワークスペースです。

「オトナもコドモもあそびを通して、感じ・考え・悩み・楽しみ、 繋がり深めあえる場所」というだけあって、子どもはもちろん大人に向けたイベントやワークショップがたくさん!今はこのご時世ということもあり通常よりは限られたイベント体制となっているようですが、でも楽しい催しを体験しに、子どもから大人までたくさんの方が訪れています。

ズッコロッカHPよりお写真お借りしました。マンションの1室を自分たちでDIYしたズッコロッカのスペース。おもちゃ、楽器、ものづくりの材料もたくさんで楽しい!

 

金継ぎの会は山田江美さんが講師となって「ナオソッカ!金継ぎくらぶ」というタイトルで月1回ほど開催されているとか。壊れたお気に入りの器などをどこかで直したいなー…と思っていたので念願叶って参加することになりました。

座卓スタイルで参加者同士でおしゃべりしながらの参加は朗らか〜。

 

まずは壊れた部分の修復から

器と割れてしまったカケラを繋げてボンドでくっつけるところからスタート。小さなカケラ、久しぶりに本体にくっついた感じです。

くっつけたらしばらく放置。みんな器の形によってどこで乾かすかを工夫してました。

 

くっついたらパテをつけて、いよいよ新うるしを塗る作業。ドキドキ……。

パテ塗りして、ボンド部分をコーティング。これもちょっと印みたいでかわいく思える。

 

お、それっぽくなってきました。

 

楽しいのはやはりこの、うるしを塗る作業!

くっつけて美しく生まれ変わる器を見るのは何だか胸がジーンとしてしまう。

他の参加者の方の作品も気になります。こちらは絵を描いているツワモノさん。コウモリ、かわいいな。

 

左は中村、右はアラキの器です。ひび割れをなぞっただけだけどアラキのはなんか顔にも見える。

 

新うるしを塗った部分はそっと触らないようにして持ち帰らねば!ということで、梱包に力入ります(うるし部分は切り込みを入れたカップで守っている…)。

金継ぎ体験を終えて。

この時使った「新うるし」は、漆ではない植物から作られた塗料を使う簡易金継ぎで、比較的乾かしやすくかぶれの心配も少ないので最近よく聞いたりしてたのですが、なるほど短い時間で金継ぎ体験をするにはちょうどよい材料だと思いました。

ただ本物の漆と違って熱に少し弱かったりするなどの点もあるようなので、機会があればいつか本漆の金継ぎも体験してみたいなぁ……。

壊れたら「どう直すか」を考える

でも壊れたものをまた生まれ変わらせるという文化はやはりいいものだな。

「壊れたら終わり」ではなくて、壊れたら「どう直すか」を考えること。これって人生いろいろにも通じるかもね。これからも割れたらちゃんと保管しておこうと思います(….割らない方がいいに決まってますけどね)。