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発酵文化研究所(運営:株式会社Career Lab) 自身の経験から、日本人の身体に合う伝統的な「発酵食品」を手軽に続けられるようレシピ提供、ワークショップ、食育・腸活アドバイス、各種商品開発を行う。 酒粕料理研究家/発酵マイスター/上級食育アドバイザー/腸活アドバイザー

家庭で楽しむ身近な「食体験」

いつも、ありがとうございます。
発酵文化研究所です。

お子様が、食事に興味を持たないというお話を耳にします。
脳や身体だけでなく心の成長にも栄養が必要な時期に、
こうした状況は、とても良くありません。

色々な理由があると思いますが、
食事以外への関心や興味が強くあったり、
糖分の多い物(飲料や飴など)を気軽に摂ってしまうことで、
空腹感を感じていないというケースがありました。

現代は、とても恵まれた環境。
どこでも好きな物を買うことができ、
飲んだり食べたりできてしまいます。

とても有り難いことですが、
そうしたことが裏目に出ていることも・・・

そこで今回は、少しでも食に興味を持ってもらえるよう、
ご家庭でも簡単にできる食体験をご紹介させていただきます。

①3歳からできるお手伝いで関心度UP

「お手伝い」と聞くと、
エプロンを着けてキッチンに台を置いて・・・
というイメージを持たれる方も多いと思いますが、
そこまでしなくても、お手伝いしていただけます。

もっと手軽で遊びの延長からできることから始めます。

1、手を使ってできるお手伝い
・レタスやキャベツなどの葉野菜ちぎり
「大きな葉っぱを小さくしてね。」
そして見本となるサイズを見せるだけ。

熱中し過ぎて、小さくなり過ぎたりすることや、
つい、つまみ食いしてしまうこともありますが、
それもご愛敬ですし、食卓での話題にもなります。

・イチゴやミニトマトのヘタ取り
これはもう、そのままです。
取り外し方を見せてあげれば誰でもできます。

ただ・・・
4歳児にお願いしたことがありますが、
イチゴはヘタを外しながら食べてしまったようで、
キレイに跡形なく消えてしまっていました。

このような想定外は起きます。
これを予測して、最初から全て渡さないのもポイント。
先ずは少量からお願いします。
それが無事に成功したら、残りもお願いしてみましょう。

もし、食べてしまっていたら・・・
決して怒ったりせず、どうして食べてしまったの?
と、その時の気持ちを聞いてあげてください。
そして、それはお願いしたこととは違うから、
次は、食べずにお手伝いしてね。
残りのイチゴで再挑戦です。

こうしたアクシデントも楽しい思い出です。

この他にも、ブドウを房から外したり、
空豆などの豆類をサヤから取り出すのも喜んでくれます。

※年齢に応じて喉に詰めたりしないよう、
目の届く範囲でお手伝いしてもらってください(*^-^*)

②成長を楽しむ水耕栽培

育っていく状況を目にすることで、
食への関心が高まることも多々あります。

土を扱うのは大変ですし、難しい環境の方も多くいらっしゃいますが、
コップなどで簡単に水耕栽培をするだけなら、
土汚れや虫なども気にせず挑戦していただけるかと思います。

おすすめは「豆苗」
お子様も食べやすいですし失敗することが少なく、
成長も早いので飽きずに過程を楽しむことができます。

ポイントは、買ってきた豆苗の長さを身体の一部と比較すること。

例えば、お子様の腕の長さと同じなのか、
手のひら2つ分なのか・・・など。

そうして購入時の豆苗を美味しくいただいた後、
新しく伸びてくる豆苗の成長を観察します。

最初に比較しておいた長さまで何日かかるのか。
その成長を見ることがポイントになります。
もちろん、お水替えはお子様にお願いしてみてください。
その手間を経験することも大切。

こうして育ててくれる人が居ること、
成長までの日数や世話が必要なことなどを知ると、
買えること、食べられることへの有り難さに気付けます。

最初から、そこまで気付く必要はありません。
そうした経験は脳にも心にも残り、思い出す時がきます。

そうした小さな積み重ねを経て、
もっと、違う食体験を希望してくれたら次のステップへ。

思うようにできなければ、それは失敗ではなく、
自分が思う成功へのステップであって、とても良い経験です。

失敗は成功のもとと言いますので、
どうして思うようにできなかったのか、
できるためには、どうしたら良いと思うかを一緒に考えてあげてください。

そのような気付きも「食育」です。

食育は、お子様だけのものと考えられがちですが、
全ての方に大切なことでもあります。
そして、それは特別なことではなく身近なところから(*^^*)