SHINGO KURONO

1985年生まれ。2006年フランスへ渡りデザインを学ぶ。帰国後国内のデザイン事務所で経験を積み、2015年独立、デザインプロジェクト humar.(ユーモア) に参加。プロダクト、グラフィック、WEBデザインなどジャンルレスにデザイン活動をしている。作る側とそれを使う側の新しいコミュニケーションを模索するTHE HOTEL LINKSや、お茶ブランドTheThéを運営。 http://www.shingokurono.com http://humar.co http://www.thehotellinks.co http://the2.co

東京盆景

「みんな地元帰っちゃうじゃん、お盆とか正月って。」
と先日東京生まれ東京育ち(HIP HOP育ちではなさそう)の友人が言っていた。

僕は東京に出てきてから、だいたい8月に入ったらすぐに地元に帰っていたし、そうでない時も、どこかに旅行に行って、そのまま地元に帰っていた。今年はいろいろな事情もあって、みんなが夏休みに入っているであろう期間も東京にいた。

それでなるほど、と思った。
明らかに道行く人の数が少ないのだ。
電車に乗っても、土曜の昼間の銀座線でも座れるし、三軒茶屋のホコ天も、人がまばらなのだ。

肌感でいうといつもの2,3割な感じがする。
いつもは人でごった返している街並が空いているのがすごく新鮮だ。
その減った人の分だけ、何か哀愁のようなものが漂っている気がした。
そういう時期の、東京での楽しみかたというのも何かある気がする。

Shingo Kurono