YOSUKE KERA

新潟県生まれ。文化服装学院通信教育でファッションデザイン画を習得。2002年、フランス・エスモードパリ校に入学。エスモードパリメンズ科卒業後、元DIOR HOMMEのデザイナー、ニコラ・アンドレア・タラリスに師事。2006年、日本へ帰国。企業でメンズのデザイナーを9年勤め、2014年に東京都が主催する「TOKYO STARTUP GATEWAY」のセミファイナリストに選出される。2015年、 「日本が誇る最高級のテキスタイルを世界へ。」をコンセプトに自身のメンズファッションブランド、TH_READ創設。

恐怖演出 友ヶ島でデスノート発見。

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TH_READアートディレクターのシンゴとTH_READの出張に行くのは米沢市に2回、愛知に1回、浜松市に1回、そして和歌山を含めて5回目になる。シンゴには現場の撮影はもちろんのこと、生地屋の社長や生地屋現場の雰囲気、機械の設備、地元の歴史背景、そして風景や食事、温泉など全てを「体感」してもらうことを目的としてる。もちろん彼も体感することで多くのインスピレーションを得てアウトプットしてくれる。一緒に移動する時間も長いので漠然としたイメージを具現化できたり、散らかっているイメージを線にすることができる。線が繋がると作業も早くなるし、目標が明確になる。もちろん「最高級ジャパンテキスタイルを世界へ」は変わらない。

今回、和歌山の生地屋の社長の元へ取材に行き、1泊した後、帰りのフライトまで時間があったので友の島へ行くことにした。和歌山の観光地は全く調べてなかったのだが、携帯で調べる事数分、「友の島」だな。と。一致。すぐに船乗り場まで向かう。

船の出発ギリギリに到着し、チケットを買いすぐに乗り込んだ。イメージよりも乗員に若い人が多く驚いた。

15分か20分ほどで島へ到着し14時になっている。お昼ご飯に期待して海の家へ向かい昼ごはんを。と。

しかしここで驚くことに海鮮丼や定食などなく、富士山で食べるくらいのカップラーメンとカレーしかない。これにはたまげた。店主に帰りの時間を聞くとはっきりと答えてはくれない。。。

2人でしょうがなくレトルトカレーを食べる。がっかりで会話が進まない。

この島の滞在時間は2時間半。帰りの船は16時半。大砲があった場所へと向かうことにした。

 

 

 

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歩くこと30分ほど、かなりの傾斜を登ることになる。案外、登山に近い。これは。

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途中に「壊れた家」がある。雰囲気は抜群だ。死体を探してしまう。

 

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サビ剤を塗っているのではないかと疑う。扉。開けたくなるが開けたら見てはいけないものを見てしまうかもしれない恐怖感が漂う。

なんか、とにかく、怖い。曇りで雨だったせいか、太陽光も少なく、森の木々の生え方が怖い。木々もなんとなく色が怖い。そしてなぜか蜘蛛が多すぎる。たまにある空き家もここまで廃墟にするか?と疑うほど廃墟感がすごい。

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池は汚く見えるが、動物の死骸などはいない。ボウフラや蚊も少ない。

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この池のような場所も池の中だけが怖めに演出されているのか?自然に木が重なり合って倒れたりするのか?

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洞窟の道だけはネズミもいないし、コウモリもいない。道には葉っぱも落ちていない。なんならキレイメだ。

 

 

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トンネルの道を見て欲しい。葉っぱもなくキレイだ。そしてトンネルを出るとこのツタが1本待ち構えている。映画の演出ではないか?それとも自然にできたものなのか?

 

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道を見て欲しい。葉っぱが均等に落ちている。

 

 

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シンゴが入っている部屋にはネズミもコウモリもいない。猫もない。レンガに苔もあるが、1年に1回はケルヒャーで掃除しているのか?

 

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宿舎跡。この文字、フォントを見て欲しい。手書きなのだ。こんな風化の仕方はあるか?普通は屋根から落ちてしまうはずだ。一番強度のあるガラスがなぜかない。「怪我するから取り除いた」としか思えない。

映画の撮影のために「怖め」に作られているのではないかと疑うほど怖い。なんか、とにかく怖かった。

今回和歌山で興味深い電車に乗った。

それは、「いちご電車」と「鯛電車」だ。

ネットで検索してみて欲しいが、地域活性のために電車デザイナーさんに依頼して電車を極端にデザインしている。極端に。極端にカワイイ電車。

これにヒントがあるような気がしてきた。

この、友の島は和歌山県民が「映画製作会社」に依頼し、人間の手で作り上げられた怖さを演出している島なのではないか!!!!!と。怖さを演出することで「友の島怖かったけど撮影に使える!」「インスタに載せたい」とか多くの派生を生むように計算されているのではないかと。

 

定かではないが

 

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帰りの船の運転席にも抜け目がなかった。

ともがし まで書いてわざと消している。

この日記に触ろうとした瞬間、船長に大声で怒られてしまった為開けることはできなかった。

デスノートなのか。

 

ここまで恐怖演出しているとはさすがだ。。。

そういえば振り返ってみる。

友ヶ島行きの船場に電話をした時のことだ。受付の年配の女性が受話器を取った。彼女は何かに追われているように挙動不審に喋りだす。早口で、何か脅迫されているかのように。しかし伺っていることと、返答につじつまが合わない。

船で島に到着した時に案内係に「帰りに時間は何時ですか?」と聞くと無視された。

海の家ではカレーとカップラーメンしかない。そしてトイレを使うと100円をとられる。

海の家の店主も帰りの船の時間は教えてくれなかった。そこで食事をしている観光客もそういえばエキストラのようだった。

空き缶を捨てようとすると大声で「そっち!!!!!!!!!!!」とゴミ箱の場所を命令される。

 

全てが恐怖演出で出来上がった友の島。

このブログが嘘かどうか判断しに是非友の島へ行ってきて欲しい。

 

おすすめである。