こんにちは、名久井咲です。「プロジェクションマッピング」という言葉は聞いたことがあるものの、具体的にはよくわからないという人も多いのではないでしょうか?
今回はプロジェクションマッピングとは、具体的にどういったものかお話ししていきたいと思います。
物体と映像
プロジェクションマッピングとは「物体と映像を合わせた技術」です。
従来のプロジェクターの使用方法のように白く平面なスクリーンに映像を映すのではなく、建築物などの立体的なものへ映像を投影します。
対象物へそのまま映像を流すのではなく、対象物に合わせた映像を作成していきます。
建物だったら屋根があり、柱があり、窓があり、扉がある。
そういった要素を模ったり崩したりして、映像に反映していきます。
そのため、プロジェクションマッピング様に作成した映像をそのままモニターで見ると、形が歪んでいたり切れてたりとよくわからない映像になっています。
対象物へしっかりと重ね合わせて投影することで初めてその良さが発揮されます。
まるで対象物そのものが光り輝いていたり凸凹したり崩れたり、錯視的で幻想的な世界を生み出します。
プロジェクションマッピングのルーツ
日本では2012年に東京駅駅舎で行われたことから認知され、ここ数年のもののように思えるプロジェクションマッピング。
呼び名こそ違ったものの、プロジェクションマッピングという表現自体は実は20年以上前から存在。テーマパークやライブ、舞台、空間演出やビデオアート、インスタレーションとして早くから使用されていました。
高輝度のプロジェクターが普及し、以前よりも手軽にプロジェクターが手に入れられるようになったことから、表現の幅が広がりだし、「プロジェクションマッピング」やビデオマッピング」、「3Dプロジェクションマッピング」と呼ばれるようになりました。
プロジェクションマッピングの普及
SNSの普及により、海外での大規模なプロジェクションマッピングの様子がYouTubeなどで注目を集め、広がっていきました。
SNSは国内外の不特定多数の人へ発信でき、写真や動画として見たときにも感動があるプロジェクションマッピングは、アートとしてだけでなく、広告としても効果があると思います。
日本でもメディアに取り上げられ、イベントやお祭り、アミューズメントパークやライブ、結婚式やレストランなど多くのところで活用されています。
今後はもっと敷居が下がり、より日常的なところで活用されてきそうです。
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名久井 咲
1988年生まれ。東京を中心に活動するフリーランスデザイナー。
主な活動内容はプロジェクションマッピングやレーザーマッピングによる空間演出と、グラフィックデザイン、Web制作、映像制作による広告デザイン。
うさぎやねこのキャラクターのLINEタンプも販売中。
HP : http://nakuisaki.info
LINEスタンプ : https://store.line.me/stickershop/author/1662
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