Yuka Koishi

イラストレーター、キャンプコーディネイター。 焚き火とお酒とカレー好き。 著書に「そうだ、キャンプ行こう!」(スタンダーズ)、「カメラ、はじめます!」(サンクチュアリ出版)、「日本酒語辞典」(誠文堂新光社) がある。

小さくとも、人と土地を想う時間を作る仕事

和歌山県「リゾート大島」で冬キャンプイベントを開催

1月最初の仕事はわたしが所属するキャンプクリエイターユニットである

With campの主催イベントでした。

イベント名は「FUYU CAMP」

場所は、和歌山県にある「リゾート大島」

メンバーの1人がキャンプ場を巡りつつ日本一周をしてた際に

知り合ったキャンプ場から

「冬のキャンプを盛り上げてほしい」という依頼からはじまったイベントでした。

 

関東では、少しずつ認知されてきている真冬のキャンプ

人気のキャンプ場では、年越しをキャンプで過ごす人にあふれている場所もあります。

「FUYU CAMP」当日の様子

和歌山でキャンプをしたことがないのと、

東京からクルマで10時間かかる場所で

果たしてどのくらい人が来てくれるのか、全くもってわからない

霧の中に手をつっこむような気持ちでその日をむかえました。

 

メンバーは、with campのメンバー3人と、

フリーランス同士普段からお世話になっている仕事としても、人としても、大切な仲間3人の

たった6人での主催イベント。

 

40平米もある大きなコットンテントをメインに小さく会場を作り、

そのなかに、ごはんとチャイとコーヒーを楽しめるカフェ、

旅に使える道具の販売と、ワークショップ、

外には、満点の星空を楽しめる「プラネタリウムテント」や

焚き火の煙でじっくり作る「燻製ベーコン」のワークショップなど

小さくとも自分たちが今できる最大限のコンテンツを詰め込んで開催。

テント内には薪ストーブを設置して、少しでも暖かく過ごしてもらうためのスペースも付けました。

 

開催日、わたしたちの不安とは裏腹に

海の見えるとてもきれいなキャンプ場に、

徐々に多くの人が集まります。

 

カフェの朝ごはんや、夕飯時にはテントのなかに人が集まり、

薪ストーブを囲み、物販を見ながらのんびり過ごしてもらったり、

仕込みからはじまる二日間かけて作る焚き火ベーコンは、

薪割の仕方やロープワーク、火の付け方などの講習も加え、

昼間からお客さんと一緒に焚き火を囲みつつ、過ごすことができました。

 

あっというまの三日間、正確な人数はわかりませんが50名以上の人たちに参加をしていただき、

天気にも恵まれ、終始アットホームな空気感のなか無事イベントが終了しました。

 

数ある大きなイベントと比べると

本当に手作りの小さなイベントでした。

しかし、1人1人の声が届き笑顔が見えるイベントでもありました。

with campが目指していること

わたしが所属するユニット、with campは「キャンプを文化にすること」をテーマに掲げて

昨年から活動を開始しましたが、

その1つの目的として「キャンプ場を盛り上げること」があります。

 

現状、

設備や広告料が豊富にあるキャンプ場や、メディアで紹介されているキャンプ場などに

人が集中をしていて、実はそのなかで人が来なく閉鎖においこまれるキャンプ場もあります。

 

わたしたちがこうして、休みの時間をのんびりキャンプをして過ごすことができるのは、

キャンプ場があるからです。

 

そのキャンプ場が困らず、継続的に続けていけるように、

ほんの少しのきっかけをクリエイトできる集団でありたいと思っていました。

 

そのきっかけをいただいた2019年最初のお仕事。

 

より、その想いが届くように今後も素敵な仲間たちと活動を続けていけたらと思います。