急に右ポケットが震えだして、052から始まる電話番号から電話がかかってきた。
052といえば名古屋だ。なにかあったっけな、と思って電話に出ると「どうもー、お久しぶりです、」と元気のいい声だった。
専門時代の学校の先生からの電話。確かに時は経っているのだけれど、急にあのころに引き戻される。先生声変わらんなぁ。
用件以外に無駄話をしたりなんかして、あんなことあったね、こうだったよね、と話をしていて、
当時クラスの学級委員長(みたいなもの)をしていて、授業の始まりと終わりの挨拶をしていたのだが、ある日、「今日はみんなに話があります。実は、○○ちゃんとお付き合いすることになりました。」とクラスで発表してたよね、忘れもしないよね、という話になった。
急にそんなことを言い出されて、なんともこっぱずかしいような、甘酸っぱい気持ちになった。おそらく赤面していただろう。
青春だったのだ。
Shingo Kurono