野沢ともみ

アウトドアライター・デザイナー。小柄女子でも背負える軽量&コンパクトな荷物でキャンプをする様子を、Twitter(@TOMOchanCAMP) にて発信中。めんどくさがり屋をこじらせ、テントよりも設営が簡単なハンモックに泊まるキャンプスタイルばかり。ハンモックをこよなく愛し、国内未発売モノ含むいろんなハンモックを使うハンモックオタク。アウトドア雑誌やWebメディアにて記事執筆中。

ハンモックと服 〜なぜか「いくつも欲しくなる」ハンモック〜

こんにちは。ハンモックが好きすぎて、見たことのない商品を見つけると「どんな寝心地なんだろう」と気になってつい買ってしまい、家計を圧迫している私です。ぐぬぬ。

手元にあるハンモックはもうすぐ30個ほどに到達。体はいつだってひとつなのに、ハンモックはどんどん増えていきます。

ハンモックキャンプのイベントにゲスト参加

ありがたいことに6月には、ハンモックキャンプのイベントにゲストとして呼んでいただきました。ハンモックの魅力を熱苦しく語り、ずら〜っと一気にハンモックを張るスペシャルなイベントです。


なんなのこのハンモックの量!鯉のぼりかよ!


一番興奮していたのは間違いなく私です。最近出番が少なくなっていたハンモックたちも、久々に陽の光を浴びることが出来てよろこんでました、多分。

それにしてもなぜここまでハンモックが増えてしまい、しかもまだまだ欲しいと思ってしまうのか。

冷静になって考えてみたところ、「ハンモック=服に近い感じ」だからなのでは?という結論に至りました。あっ、ハンモックを着るわけではありませんよ!

ハンモックと服、実はけっこう近いものがある気がしています。
何が似ているのか、改めて考えてみました。

 



1.服みたいに色柄をコーデできる


ハンモックには色柄がたくさんあります。アウトドア向けだとどうしても緑や茶色などのアースカラーが多いのですが、カラフルなラインナップを出しているメーカーや、柄モノに力を入れているメーカーもあります。

いろいろなカラーや柄のハンモックを集めると「雪景色には赤が映えるよね〜」とか「タープの色に合わせてみようかな」とか、組み合わせの選択肢が広がります。妄想だけでウキウキ!ああ、なんて楽しいんだろう!

欲しい色を追求した結果、1600色もの中から好きな色を選んでハンモック職人さんにオーダーメイドで作ってもらったことも。(1600色もあると、目がチカチカして段々色の違いがわからなくなりました……良い思い出です)

ハンモックはただ寝るだけのアイテムではあるのですが、まるで服をコーディネートするような、そんな感覚なのです。



2.服みたいに形状・素材がいろいろ選べる


どれも同じように見えるかもしれませんが、ハンモックにもいろいろなフォルムや裁断の形状があります。「出入りがしやすいな」とか「ああ、これはゆったり目だね」とか。
服でいうとボタンが好みかファスナーが好みか、着心地はどうか……みたいな話に近いのではないでしょうか。

そしてハンモックにはさまざまな生地が存在します。やわらかいもの、通気性の良いもの、肌触りの良いもの、等々。綿素材やウール、ナイロンなどいろいろな素材の中から、用途や好みで服を選ぶのと似ていますね。

そんなもん、なんでもいいや!と言う人もいるとは思いますが、私のように細かいことが気になってズブズブと深みにハマってしまうタイプもいるという点も、やはり服に似ているなぁと思うのです。



3.服みたいに気軽に手が出せるお値段

何よりここがいちばん罠(?)だなと思うのですが、ハンモックは値段が手頃なものが多いので、つい気軽に買えてしまいます…。

テントだとひとつ買うのに数万円の出費を覚悟しなければなりませんが、ハンモックだと数千円〜。それゆえに、つい色違いを買ってしまったりすることもあります。

 

私はというと、ハンモックを買う=Tシャツを買うくらいの感覚に近くなってきています。たまにハンモックの中でも高価な部類のものを買ったりしますが、その時はコートを買うみたいな感覚です。

 

心の中の私が「えぇ……この前も似たようなの買ってたじゃん」と小言を言ってくる時もありますが、「これは前買ったのとは違うもん!」「まだ持っていないタイプだもん!」と、言い訳のオンパレード。コートはコートでも、トレンチコートとチェスターコートじゃ全然違うでしょ?みたいな気持ちで散財…ハンモックを買い漁るのです。


 

ハンモックは乗って横になってリラックスするという”使う楽しさ”もありますが、実は ”集める楽しさ” もひとつの魅力なのではないかと思います。実際に私の周りのハンモック愛好家も、複数持ちしている方が多いです。(私がどうかしているわけではありません)

ハンモックなら服と違って「太って着れなくなった」とかよっぽどないですし(耐荷重はありますがかなり広めに作られてるものが多い)、人にも貸せるし、流行り廃りもそんなにないので、末長く楽しめます。

そんなこんなで、ハンモック集めはやめられそうにありません。クローゼットや家計を圧迫しながら、まだまだしばらくは増えそうです。(一体どこまで増えるのだろう)