Yuka Koishi

イラストレーター、キャンプコーディネイター。 焚き火とお酒とカレー好き。 著書に「そうだ、キャンプ行こう!」(スタンダーズ)、「カメラ、はじめます!」(サンクチュアリ出版)、「日本酒語辞典」(誠文堂新光社) がある。

自然の中に身を置く時間を意識的にもつということ

自然相手の仕事

キャンプコーディネイターという仕事上、
週に1回以上は、自然のなかにいる。

山だったり、海だったり、湖、林間、高原、広い公園のような場所

ロケーションは様々だ。

 

キャンプの仕事というと、なぜか遊んでいるように思われるが

スタイリングだったり、撮影だったり、演者としてだったりと

仕事場が外なだけで、緊張感などはあまり変わらないようにも思う。

 

ましてや自然が相手なので、日が短かったり、天候によっては仕事ができないこともあるので

室内のものよりシビアなときもある。

撮影が終わり、そのままキャンプ場に泊まることもある。

ただ、他の仕事も残っているため

焚き火をつけて、そのままチェアに座ってノートパソコンを開く。

早く、焚き火を見ながらダラダラとお酒が飲みたいのをぐっとこらえつつ。

なんだかつらそうな状況だけども

一仕事終えて、ふっと息をついたときに、見上げると

空が澄んでいたり、木々をそよぐ風がふっと気持ち良かったり、

心が軽くなるのを感じるのだ。

 

意識的に自然に身を置く時間をつくるようになったワケ

 

10年ほど前、営業事務という職業につき

日々外に出ず、室内で仕事をする日々を送っていたことがある。

 

社会人二年目の春に、公園に咲く桜の花に

ぐっと心がしめつけられるような思いを感じたことが印象的だ。

 

「わたし、この一年季節感を感じて生きていなかったなぁ」

 

日本には四季がある。

寒い、暑いだけでなく、

春になると木々たちが優しい緑になり、

夏になるとその葉のコントラストが一気にあがり、

秋になるとカラフルに彩られ、

冬は静かな山になる。

風や空も雲も形状が変わる。

日々、建物とコンクリート上にいる毎日だとそこから少し離れてしまうのだ。

 

わたしはそれから意識的に

週末は外に出るようにした。

土手に行って、家で入れたコーヒーを飲む。

景色のいいカフェの外の席で本を読む。

そうしてだんだん休日の過ごし方がキャンプになったのだ。

 

自然が人間にもたらす効果?

 

「それがどうしたことか」と思う人もいるかもしれない。

自然が人間にもたらす効果は、

数字や統計などでは(もしかしてあるのかもしれないけれども)測れないけれども

明らかにそれは“人間”にとって不自然なことなのだとわたしは思う。

 

週末、広い公園に行って本を読んだり、

太陽が気持ちがいい日は少し土手をお散歩をする。

そんな意識的な習慣が、心と体を健康にしてくれるのじゃないかと、

そんな自然への尊さを日々感じているのだ。