柳父 豊/Yutaka Yanabu

家具・インテリア『Rigna(リグナ)』代表取締役社長(東証一部 綿半グループ) 1989年大阪府生まれ。2013年立命館大学の建築学科卒業後に東証一部の大手照明メーカーに入社。その後不動産ベンチャーに転職で上京。4年の勤務のうち後半2年は副業起業。当時26歳の時に“紳士の社交場”をコンセプトとした移動式ミュージックバーを共同代表として起業する。2018年経営者としての成長を求めてベンチャーへ転職(事業の共同代表も退任)。社長室室長として経営に携わる。2019年8月にリグナ株式会社へ社長室室長としてジョイン。2020年2月に取締役社長に就任。10月に東証一部の綿半ホールディングスへM&Aでグループ入り。代表取締役社長に就任。

【北欧家具入門】家具のデンマーク4大巨匠

日本人が大好きな「北欧家具」
北欧家具の中心は「デンマーク」
デンマークの北欧家具、四大巨匠は
「ハンス・J・ウェグナー」「ボーエ・モーエンセン」「フィン・ユール」「アルネ・ヤコブセン」

自身も大好きな北欧家具に関して少しだけ情報を探していくと上記のような流れになります。

北欧家具というジャンルの認識があっても、デンマークのことやデザイナーのことは多くの一般の方はご存じないかと思います。

今回は、入門編として北欧家具についてお伝えしたいとおもいます。

まず背景として「バウハウス」に代表されるように、欧米諸国では産業力を背景に鉄やプラスチックの素材で作られる家具が生まれました。家具の黄金時代である「ミッドセンチュリー」のことです。

それに比べて北欧は産業や資源が乏しく、質素で美しい生活用品としての家具デザインが発達しました。

ちなみに北欧家具の北欧はどの国を指すかというと「デンマーク」「スウェーデン」「ノルウェー」「フィンランド」の4つの国になります。緯度の高い北欧の国は冬が日照時間が少なく、家での時間がとても重要なため家具が発達した背景があります。
今回はデンマークの四大巨匠を簡単にご紹介します。

北欧家具の四大巨匠

まずは「ハンス・J・ウェグナー」
(1914-2007)

ユトランド半島のトナー生まれ。コペンハーゲン美術工芸学校家具科卒業後、アルネ・ヤコブセンとエリック・ムラーの共同事務所に勤務。世界で最も有名(かも)しれない通称”Yチェア”こと「CH24」が代表作です。

「CH24」名作中の名作です ※写真はリグナサイトより

次に「ボーエ・モーエンセン」
(1914-1972)

ユトランド半島のオルボー生まれ。コペンハーゲン芸術工芸学校、王立芸術アカデミーでデザインを学ぶ。コーレ・クリント、モーエンス・コッホの事務所に所属後、独立。庶民のための家具デザインをこころがけた。ウェグナーの親友でもあります。

代表作の一つ「スパニッシュチェア」※写真はリグナサイトより

3人目は「アルネ・ヤコブセン」
(1902-1971)

コペンハーゲン生まれ。1922年王立芸術アカデミー卒業後、エリック・モラーと共にオーフス市庁舎のコンペで1位をとる。SASロイヤルホテルなどの建築で知られ、家具からプロダクトまで幅広く活躍。

名作ペンダントライト「AJ ロイヤル ペンダントライト」※写真はリグナサイトより

最後に「フィン・ユール」
(1898-1976)

コペンハーゲン生まれ。1934年デンマーク王立芸術アカデミー建築学科卒業後。国連ビルの内装設計など建築家として活躍するが、家具デザイナーとしても有名。彫刻的な美しさを持つ家具は、強烈なマニアがいることでも知られています。

肘掛けの美しさは世界でも大人気「45」※写真はタブルームより