テルミン発明100周年記念CD『Renaissance and Evolution』
みなさん、新年度、新生活、いかがお過ごしでしょうか?
わたくしマチコは、昨年録りためたテルミンの演奏が、PCの故障でお釈迦になり、再録音。
2021年度は「Scrap and Build」をモットーに演奏に励む所存であります。
そんなところに、届きました!
「Renaissance and Evolution」
昨年から製作されていた、テルミン発明100周年記念CDです!
「再生と進化」テルミン新時代を切り開いて行こう!とのタイトルです。
私はマトリョミン合奏で5曲に参加しています。
届いてから、ほとんど毎日聴いていますが、やっぱりこの音が大好き!
テルミンで奏でたい音、目指す音は人によって様々だけど、ロシアの曇り空を思わせるような
柔らかく落ち着いたトーンの、そして厚みのあるこの音。
このCD、実はレコーディング方法がちょっと変わっているんです。
100人のフルリモート録音
以前は289名が全国から集まってギネス記録のマトリョミン合奏などもしましたが、
コロナ禍でのCD製作、なんと、一度も集まることなく、フルリモートで行われたのです。
演奏者が各自ライン録音したものを送り、100人分を、製作者である師匠がミキシングする、という大胆な手法で完成したCD、「Renaissance and Evolution」。
聴いたときの音の厚み、迫力はハッとさせられるものがありました。
ひとりひとりが自宅で録音した音が合わさって出現し、何とも言えない感覚を味わったのでした。
こちらから試聴できます。ぜひ一度合奏を聴いてみて下さい!
謎のカプセル
そして、もうひとつ印象的だったこと。
参加者の手元にCDが届いたとき、小さくて透明なカプセルがCDに貼り付けられていました。
何だろう?と思ってカプセルを開け、金の輪っかをはずし、クルクルと筒状に巻かれた黒い紙を開くと・・・。
そこには、たった一言、手書きのメッセージが記されていたのです!
懸命に練習し、録音を送ったものの、メールのやりとりだけで一度もお会いしていないので、
どこか参加の実感が薄かったのですが、そこはお見通しでした。
手書きの文字が目に飛び込んできた時、ギネス以来1年半お会いしていない師匠が、一瞬目の前に現れたような嬉しいサプライズでした。
さあ!今日も初心に返って、消えた録音を録り直すわよー!