史佳

新潟出身の三味線プレイヤー。9歳より津軽三味線の師匠であり母でもある高橋竹育より三味線を習い始め 2000年よりプロ活動をスタート。新潟を拠点に国内外で演奏活動を行ってきた。古典を大切なベースとしながらも、伝統芸能の枠を超えた新しいニッポンの音楽を目指し、現在、ニューヨークを拠点に移し三味線芸術の新しい境地を開拓している。 YouTube公式チャンネル :https://www.youtube.com/channel/UCDcEsCsEsKHs6Oyv-i83Nfw

海外限定の純米吟醸酒とは・・・?

さあ、少しマンハッタンから飛び出して、ドライブしよう。向かう先は、ニュージャージー州アズベリー・パーク。1時間という程よいドライブで到着したのが、TAKAレストラン。メイン通り角の一等地に、赤いレンガ作りの情緒ある外観が特徴的である。

 

アズベリーパークでの出会い

5月に初めて伺って、美味しいお料理とお酒を楽しんだ。ここは、TAKAさんというオーナーが経営しているアズベリーパーク人気No.1の日本食レストランである。初対面にも関わらずTAKAさんとすぐに意気投合。6月にTAKAレストランで、ミニライブができることになった。

TAKAさんの身の上話も、なかなかディープで面白い。ここで頂いたお料理は、獅子唐素揚げ、ポークスペアリブ、鶏唐揚げ、ロール鮨。どれを食べても、最高においしかった。ポークスペアリブは、甘辛の味付けが絶妙で、柔らかく、骨からの肉離れも最高。

そして、このお料理に最もマッチするお酒が、菊水の純米吟醸だ。この純米吟醸は、海外限定商品という位置づけであり、アメリカを始めカナダ、メキシコ、アジア諸国やイギリスでも取扱があるそう。

日本では、逆に入手困難な一品である。香りはそれほど強くない柔らかめのイメージでありながら、味わいはスッキリさっぱりしていて、お酒の輪郭がキリッと引き締まったフォルムである。

スペアリブなどの濃厚な料理には、驚くほど合う。だから、どんどん飲めちゃうわけなのだ。飲んだ、飲んだ、720ml2本を軽く空けてしまった・・。さらに、食事後のスィーツも絶品だった。いただいたチョコレートタルトは、有名パティシエさんの監修によるもの。少し効かせた塩味が、上質な甘味を引きたたせた逸品だった。

 

楽しい時間はあっという間に過ぎ、時刻はもう帰宅の時間。TAKAさんからオススメ観光スポットを聞いたので、寄って帰ることにした。ボードウォークという遊歩道があるビーチだ。

日本海育ちの私にとって大西洋のビーチは、おそらく初めてだと思う。でも、潮風の匂いは新潟の日本海と同じものだった。一気にノスタルジア(郷愁)の世界へ。故郷にいがたが恋しい・・・と少し切なくなったりもしたのだが、この日は最高のアズベリー・パークドライブであった。

TAKAレストランでの初ライブ

さて、TAKAレストランでのライブは、後日6月26日(土)に行われた。店内制限も全て解除されたことから、レストランは日中から既に満席状態。どんどんお客様が押し寄せてくる中、ステージセッティング準備に入った。菊水さんの酒樽ディスプレイやバナーをセット完了。

共同経営者のビルさんが、自宅の庭に咲いていた紫陽花の花を生けてくれた。演奏は、6:00PM、7:30PM、9:00PMの3回。最初の2回は、店内のお客様に、最後の回は、外のテラス席のお客様に演奏を披露した。

特に、3回目の演奏では、テラス席のお客様だけでなく通行人も足を止め、私の演奏に聴き入ってくれた。先ほど紹介したビルさんは、とにかく日本文化が大好きなジェントルマンで、演奏後に熱心に質問をしてくれた。

三味線の音は、バンジョーの音にとても似ているね。演奏フレーズは、毎回違うようだけれど、自分でコンポーズしているのか?など、鋭い質問もあり、熱心に耳を傾けてくれたことがとても嬉しかった。こうしてTAKAレストランでの初ライブも、大成功に終わった。


その後は、前回同様に美味しいお料理をご馳走に。私はハンバーガーを注文したのだが、このお肉が最高に上質であった。ほぼ利益はない一品だそう。そして今宵の〆も、菊水純米吟醸。あーライブ後のお酒はさらに格別。やはり、楽しい時間と場所にはお酒はマストだ。

ハンバーガーにも純米吟醸は合うね。

TAKAさんは、若い頃苦労したこともあるそうで、お店のスタッフをすごく大切にしていることが分かった。だから、お店のスタッフは皆笑顔で、対応も気持ち良いのだ。TAKAさんが、別れ際に、一言。「うちのスタッフ、ウェイトレスたちが、史佳さん、なかなかの2枚目(COOL)と言っていたよ・・・」

マンハッタンから、アズベリー・パークに居を移そうか(笑)

 

人の人生は、一瞬の出会いによって、その運命が変わる。TAKAさんの人生論からもそれは読み取ることができた。アズベリー・パーク地区に、唯一の日本人として大成功し、現地の人に慕われているTAKAさんの姿に、とても感動し刺激を受けた。TAKAさん、そして菊水さん、素晴らしい出会いに感謝、ありがとう!!