道具って、なんだか愛おしい。
人がなにかをしようとする中で、思いつき、考え、工夫を凝らす。
「うまくできるように」「効率よく進められるように」などの目的のため、紆余曲折を重ねた末に生まれたものだと考えると、そんな「思い」そのもののように見えてきます。
私の料理生活にも、ずっと寄り添い続けてくれているものや、「おれ、やるぜ!」と新規加入してくれる道具がいろいろあります。
今回は、そんな頼れる相棒たちをつらつらとご紹介。
■シリコーンジャムスプーン(無印良品)
こちらは、白色で発売されていた頃からの長い付き合い。ケータリングの現場にも必ず持参しています。
なにがいいって、その小回りの利き方。
先だけ絶妙なやわらかさで曲がるので、どんな容器の角でもしっかりと中身をかき出せます。
耐熱仕様のため、他の用で出しておいて「あ、フライパンの中を混ぜなきゃ」というタイミングが来ても、ぱっと手に取って混ぜられるという、雑使いにも対応するできるやつ。
もう離れられないわ。
■ゼスターグレーター(マイクロプレイン)
主にハードチーズと柑橘類の皮に使用。
空気を含むようにふわっふわにおろせて、初めて使ったときは「おぉー…」と唸りました。
これとハードチーズがあれば、いつものナポリタンがごちそうパスタに格上げされること間違いなし。
にんにくや生姜を細かくするのにも便利なので、意外に活躍の場は多いです。
■ミニ泡立て器
「少しだけドレッシングを作りたい」「炒めもののたれを作っておきたい」という「少量の液体」に対して非常にフットワーク軽く登場してくれます。
大きいのを出して、使って、洗って、しまう。って、これだけでメンドクサイーーとなってしまう体質なのでね。
■クレーバートング(トーダイ)
おうち焼肉を結構な頻度でやるので、焼肉屋でよく見るこれを買ってみたところ、料理にも便利なやつでした。
トングのように、ソテーしているものをひっくり返したりつかんだりするわけですが、トングよりもコンパクトな上、先端が調理台につかないように自立するおりこうさん。
なぜもっと早く買わなかったのかと、後悔するくらいのおすすめアイテムです。
■ミニまな板(IKEA)
なんとなく購入したこれ、大活躍しております。というのも「ちょっとだけ切りたい」という場面って意外と多い。
「今、使っているまな板を汚したくないけど、別のものを少し切りたい」という時にも、大きいまな板の上にのせて使えるので便利です。
たまたま見かけたのでIKEAで買いましたが、100均にもあるのかな?
ぺなぺなの薄いものではなく、ある程度厚みがあるのも使いやすいポイント。
■カレー小皿・カトリ
こちらは自作したスパイスカレーを盛り付けるために入手したのですが、料理中に切った材料を入れておいたり、炒めもののたれを事前に混ぜ合わせておいたりするのに重宝しています。
大きさもいろいろあるので使いやすいものを選べるし、なにしろ軽い!
ボウルより省スペースだし、ぴったりスタッキングできるところも気に入っています。
私は、このBREWのブログ執筆陣でもあるアジアハンター・小林さんのイベントで購入しましたが、インド系食材店にも置いてあるところがあります。
蔵前や新大久保に店舗があるアンビカさんにも置いてあることが多いです。
キッチンのもっと主な道具(包丁やフライパンなど)については、機能性や耐久性、扱いやすさなど、求める能力によって選択がかなり変わってくるので、今回はサブキャラ的な道具たちを紹介してみました。まるでバンドのメンバー紹介みたいな気分だな。
人それぞれのキッチンで力を発揮している道具がいることを思うと、日々の営みって本当に愛おしい。
きっとメンバーは入れ替わりながらも、私の料理という営みも続いていきます。