好きすぎて、寝ても覚めてもハンモック。
もはや血液がハンモックなんじゃないか？と思いはじめている私です。
今やハンモック漬けの私にも「ハンモック泊デビューの日」というものがありました。
ハンモック泊というのは、その字の如くハンモックで泊まること。今回はハンモックにおそるおそる乗り、一晩過ごしたあの日のことを思い出しながら、「THE・初心者の失敗！スペシャル盛り」といわんばかりのやっちまったエピソードをお届けします。
春に向けてハンモック泊デビューをたくらんでいる方が、頭の片隅に入れておくと少しばかり幸せになれるかもしれません。
準備するのは「ハンモックだけ」ではダメ
ハンモック泊をしている知人に影響を受け、自分もやってみたいと思ったのも束の間。調べてみるとハンモックはテントに比べてとても安いことを知りました。美容院代よりも安いじゃないの！これは手が出しやすいぞ！
ということで、仕事をサボりながらブログ記事やレビューを読み漁ること数時間。手頃な価格ということも後押しし、即ポチっとお買い上げ。そして数日後……鼻息を荒くしながら届いたばかりのハンモックを広げた時、私は気づいてしまったのです。
あれ？張るやつ付いてないんだ・・・
そう、私が買ったのは「ハンモック本体」。ハンモックを木に張るには、ハンモック本体にプラスして木とハンモックをつなぐためのストラップというアイテムが必要なのです。
冷静に考えれば分かりそうなものですが、なんせ初心者。ハンモックの大きさや丈夫さばかりに目がいってしまい、接続方法のことなんてすっかり頭から抜けておりました。ガーン！
結局その週末に予定していたハンモック泊デビューは延期に…（泣）まあ現地に行ってから気づいたわけではないのでまだマシでしょう、うんうん。
（ちなみにストラップも買ったら結構出費がかさみました。あれ？ハンモックって安いんじゃなかったっけ…）
ハンモック泊デビューのXデー、現地での苦悩
いよいよハンモック泊デビューの日。楽しみで楽しみで夜しか眠れない日々でした（ぐっすり）。
あらかじめ決めていたキャンプ地に到着し、手際よく木にハンモックを張り終えると、思わずドヤ顔が漏れます。
見れくれよー！！これがおれの宿やーーー！ドヤァーー！（心の声）
そしてやはり一晩ハンモックで過ごすには「屋根」がいるじゃろう〜！ということでタープを張ります。タープは、既に持っていた「DDハンモック社」の4m×4mというサイズのもの。ハンモックメーカーから出ているタープなんだし、この大きさならきっとすっぽりとハンモックを覆えるだろうということで、特に深いことは考えず持参しました。
いざタープを張ろうとしてみると、たしかに大きさは十分すぎるくらいハンモックをしっかりと覆えるものでした。しかーし！きれいに張れない…たるみまくり（泣）まるで壊れかけのサーカス小屋のようなのです。
タープ、だるんだるんです
ロープワークという、ロープを「ぎゅっとゆるみなく結ぶ技」が出来れば、こんなに苦労はしないだろうなと頭の中ではわかっているのに、不器用な私には難易度が高すぎたのでした。
大きなタープのあっちを引っ張りこっちを引っ張り、木と木の間を行ったり来たり。おーい！これじゃ不審者じゃないか。
ロープワークが当たり前にできる人はなんにも問題ないかと思いますが、私のようなロープワーク苦手民は動画等で予習しておくのがおすすめです。予習、大事！
そしてハンモックの神様に見放された（？）Xデー
タープの張りは100点満点とはいえない出来でしたが、どうにか形になりステキなハンモック泊デビューを迎えられましたとさ。
おしまい！（完）
……と言いたいところですが。設営を終えて空を見上げると雪がチラついて来たではありませんか。
天気は小雨って書いてあったけど、少し気温が下がって雪になった感じかな。おそらく今シーズン最後の雪だろうな〜！
なんて、うっとりと見上げていましたが、気がつくと雪の粒がどんどんと大きくなりあっという間に地面やタープに積もってしまいました。
おいおい！焚き火台にも積っちゃってるじゃん！
う、嘘だろ………？初めてのハンモック泊がまさかの雪中だなんて。
（ハンモックの神様、見ていますか？なんで今日に限って雪なんですか？あの、明日から4月なんですけど）
想定外の雪にびっくりしながら、ありったけの装備をかき集めてどうにか朝を迎えられました。
ちなみにその夜の気温はマイナス８度まで下がったようで。ひええ、生きててよかった………というかハンモックの神様、初心者に厳しすぎでしょ。一見さんお断りの頑固オヤジの店か！
それにしても山の天気は変わりやすいですね。「まさか3月の末日にもなって、雪が降るわけなかろう〜！」なんて思っていたので、とてもとても反省しました。
ちなみに同じ日、わが地元では桜が満開だった模様……いやギャップすごいな。
“初めて” にはいろいろドラマがある
初めての日、Xデーはたった一度しかありません。各々それぞれドラマが待っているはずです。失敗もきっと良き思い出になるでしょう！
そんなわけで、今回は私のハンモック泊デビュー失敗談をお送りしました。
