みなさま、明けましておめでとうございます。
年末年始はどのようにお過ごしでしたでしょうか?
もういい大人なのだから、よいものを少しずつ飲んだり食べたりして、はしゃぐことなくおだやかに過ごしたいものだ、と、毎年のように年末を迎える私ですけれども、まーそんなことができたためしはありません。
「年越しだから」「お正月だから」と言い訳をつぶやきながら、年明け早々に初暴飲暴食を遂行するのが、毎年の恒例行事みたいになっていて反省。
そんな反省心と疲れた胃をいたわる滋味あふれるスープを、今回は3つご提案してみようかなと思います。
■牡蠣チャウダー
出汁が出る食材(画像は、白菜・長葱・エリンギ)を食べやすく切り、少しの塩と弱火でじわじわ炒める。
くたっとしてきたら、白ワインと下処理した牡蠣を入れ、さらに炒める。
ぷっくりした牡蠣を取り出して牛乳を加え、沸騰させないようあたためる。
塩で調味して牡蠣を戻し、牡蠣をあたためてできあがり。
ハーブやオリーブオイルを散らすと、ごちそう感アップ。
他に、玉ねぎやベーコン、エリンギ以外のきのこも、出汁がよく出る食材なので代替えしても。
素材の出汁たっぷりの、滋味の塊のようなスープです。
牛乳を加熱すると分離してしまいがちなのですが、もしそうなったとしてもおいしさには問題ないので、
おいしく食べちゃって欲しいです。
■手羽元とごぼうの参鶏湯
鍋に手羽元と4cmの長さに切ったごぼう、薄切り生姜、にんにく、葱の青いところ、米ひとつかみ、水を入れて中火を着ける。
沸いたら酒をどぼっと加え、再度沸いたら弱火で50分くらいことことと。
鶏肉が骨からほろりと外れるくらいまで煮たいので、少し時間を掛けて。
なつめや白きくらげを加えたけど、もちろん無くても。
塩調味したら、白髪葱をのせてごま油をたらりとまわしかけます。
あれば、黒酢で味変するのもお気に入り。
手羽元の天然出汁もさることながら、ほっこりと火が通ったごぼうのおいしさもおすすめポイントです。
■トマトと梅の酸辣湯
薄切りにした玉ねぎと乱切りにしたトマト、潰して種を取った梅干しをごま油で炒める。
ささみのそぎ切りを加え、さっと炒めて酒を入れる。
アルコールを飛ばしたら水を加える。沸いたら軽く煮込み、適当にちぎったレタスを。
レタスがくったりしたら、溶き卵を流し入れる。
器に盛り、ラー油をまわしかけてできあがり。
梅干しの酸味やラー油の辛味など、少し味にアクセントを加えたスープ。
ささみは、他のお肉に替えてもOKです。鱈などのあっさりした魚で作るのもおいしそう。
ごはんを入れて、雑炊風にしてもいいですね。
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どれも、素材そのものの出汁が沁みる、やさしくあたたかいスープです。
スープについて、出汁や具材、味付けの考え方を少し深堀りした記事もあるので、
よろしければ。↓
その日の自分にしつらえる、私の「スープレシピ」の作り方。
こんな料理を作りながら、湯気をながめたり、立ちのぼる香りを楽しみ、
ゆっくりと口に運んで胃をすこやかにあたためれば、きっとあらぶった年末年始の自分を、
少しは許せるような気がしてくるような…。
どうぞ皆さまも、必要なリセットはお早めに。