SHINGO KURONO

1985年生まれ。2006年フランスへ渡りデザインを学ぶ。帰国後国内のデザイン事務所で経験を積み、2015年独立、デザインプロジェクト humar.(ユーモア) に参加。プロダクト、グラフィック、WEBデザインなどジャンルレスにデザイン活動をしている。作る側とそれを使う側の新しいコミュニケーションを模索するTHE HOTEL LINKSや、お茶ブランドTheThéを運営。 http://www.shingokurono.com http://humar.co http://www.thehotellinks.co http://the2.co

暗闇

イメージをえるためには暗闇が必要だった。
今では暗いところがなくなったから、その分イメージが失われたかもしれない。

先日行った、ホンマタカシさんのトークショーでの一言。
胸にどかっときた。

確かに何もない暗闇というのはほとんど体験したことがない。
谷崎潤一郎が書いた陰翳礼讃の中で、暗闇の中で黒塗りの漆椀で飲む吸い物のくだりがあるけれど、目を通っていく光の量が少ないほど、きっと吸い物の味とか香りを感じる感覚は開いていくのだろうと思う。

夜空の星を見て星座を作り出した人たちほどの想像力はまだあるのかなぁ。

Shingo Kurono