SHINGO KURONO

1985年生まれ。2006年フランスへ渡りデザインを学ぶ。帰国後国内のデザイン事務所で経験を積み、2015年独立、デザインプロジェクト humar.(ユーモア) に参加。プロダクト、グラフィック、WEBデザインなどジャンルレスにデザイン活動をしている。作る側とそれを使う側の新しいコミュニケーションを模索するTHE HOTEL LINKSや、お茶ブランドTheThéを運営。 http://www.shingokurono.com http://humar.co http://www.thehotellinks.co http://the2.co

眺める

通りにあるカフェのテラス席でで目の前を歩いていく人々を眺めながらコーヒーを飲む。

パリの街角ではよくある光景だけど、(そして、カフェでお茶するという言葉のイメージに近い気がする。)東京だとなかなかそんないい立地のカフェがなかったりする。

通りに面していてもテラス席がなかったり、席が道の方向を向いていなかったり、これぞ!という場所を見つけるのはなかなか難しい。

逆に少し暗めで、本を読みながらコーヒーと向き合う時間を過ごしたいと思えるところはけっこうある。

内装がオシャレだとか、料理が美味しいとか、そういったことと、外向きのテラス席があるかどうかというのは同じくらい大事な要素なのではないか。

少し違うけれど、縁側で、庭を眺めながらお茶をすするというのも、向いている方向という意味では近い気もする。

京都に行くと毎回必ず行くお寺があって、ダミ声の和尚さんの説教を聞きながら庭を眺める時間が本当にかけがえのない時間だなぁとふと思う。

見るというよりも、眺めるという感じ。
実家の猫たちもよく窓から外を眺めているし、この間撮影で行ったThe Worksの向かいの中華料理店の愛犬も2階の窓から首を出して外を眺めていた。

Shingo KURONO