以前、ミラノ万博で行って以来、約2年ぶりにイタリアへ。
万博の時はそのあとにアメリカに行かなくては行けなかったため全く街を見れなかったのですが、今回は街歩きをしました。
イタリアと日本は全く街自体が違うためちょっとした路地でも美しく感じてしまいます。
ここまで統一され、そして良い意味で新しい建物がないってすごいことですよね。
いやぁ~、
なんというか、全てが日本と違って面白い。
そして美しい。
日本も美しくて素敵なところがありますが、今風に表現するなら文化のOSが違う。
人間という素材は変わらないのに、地域や言葉、環境が違うだけでここまで違う文化になるんだなぁと。
街が絵本から切り取ったみたいだし、
実際の美術館もとてもたくさんあり、ミケランジェロやダヴィンチのような日本で展示したら長蛇の列になってしまうような一流のものが普通に展示されている。
美術館を見ていると彫刻なども本当にたくさんあり、今にも動き出しそうなみずみずしい絵ばかり。
どの絵も本当にリアルで可憐なんです。
で、ふと日本を代表する絵について考えてみました。
日本を代表する絵といえば「浮世絵」ですよね。
美術館のショップにも北斎の絵が売られていました。
浮世絵といえば、大首絵のような遠近感がほとんど感じられない絵(板画)です。
一方、ヨーロッパの絵はルネッサンス美術に代表されるようなゆるやかな曲線や立体感、リアリティのある写真のような絵ばかり。
何故こんなにも対照的なのでしょう。
そんなことを考えながら美術館を歩いていたのですが、
ふとしたときに目に入った綺麗な女性をみて、ピンときました。
その女性の横顔がともかく美しかった。
卵型の頭にシュッと綺麗な曲線を描く高い鼻、それとは対照的な深いホリ。
横顔の高低差が美しく、深い。
浮世絵のようなタッチの絵、ルネッサンス美術のようなタッチの絵の要は「骨格」だったのだ!という答えに行き着きました。笑(持論)
みなさんもご存知のように、日本人の骨格は欧米人に比べるとそれほどダイナミックではありませんよね。
「骨格」が違うだけで、ここまで美術に変化が訪れます。
美術が違うということは、つまりは文化までもが違うわけであります。
文化のOSの違いは「骨格」というものに行き着きました。