明日は重陽の節句ですね〜。
重陽の節句は9/9という、数字の中で一番大きな数字が重なるということから長寿を願って節句のお祝いをしたそうです。
この風習は中国から伝わって、なんと平安時代から続くもの。
江戸時代に庶民に伝わり、そこからは秋祭りなどに関連した行事として楽しまれたそうです。
この時期に飲むものは「菊酒」。
菊は花びらの枚数も多く、めでたく高貴なお花なため古来から重宝されているお花です。
皇室の家紋にも使われるくらいですもんね。
その菊を浸したお酒を飲み、長寿を願うのです。
少し早いですが、今年の重陽の節句、初めて菊酒を飲みました。
作り方は簡単です。
一般的に販売されている食用菊を日本酒に浸けます。
それをバラバラと手でくずして、
完成です!!
実際の味わいは、菊の良い香りがお酒と一緒に広がってとても香り豊かな風味になりました。
菊の香り、お花の香りが好きな方は是非ともやってみてください。
どうやら、漢方的に菊は薬効があるようで、鎮痛効果や解毒作用などがあるようです。
一般的な節句というと、3/3の桃の節句、5/5端午の節句、7/7七夕の節句ですが、ここに共通点が。
そうなのです。
全て奇数ですよね。
昔の中国では奇数は「陽」の日で非常にエネルギーの強い日とされており、それが不吉だと言われていたそうです。
その数字が重なる月日は特に負担が大きいとし、それを払うための行事を行なっていたのがこれらの節句の始まりだそうです。
しかもよく考察してみると、3/3は白酒、5/5は菖蒲酒、7/7は甘酒を飲みます。
それぞれの節句にちなんだお酒がある訳です!
かねてより、お酒は庶民が日常的に飲むものではなく、儀式のときなど限られた時だけでした。お神酒がそうであるように、清めのためにも使われていました。
このような節句のときにお酒が関係あるのも、そういった理由からなんでしょうね。
今残っている日本の季節の行事はちゃんと大事にしていきたいですね。
森田真衣
1987年生まれ、埼玉県出身。2014ミス日本酒でグランプリを獲得し、初代ミス日本酒としてミラノ万博はじめ、各省庁イベント、蔵元イベントなどに出演。日本文化を伝える架け橋として日本酒、観光、地方創生の取り組みに邁進。 JTB観光交流文化誘致協議会の観光プロモーターとしてインバウンド向けに情報発信中。
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