北海道も徐々に夏めいてきて、日差しが心地よい日も増えてきました。
そんな夏らしい気候になると、以前担当したカップルさんのことをよく思い出します。
いまの時代、とっても便利になりました。
気軽にSNSでその後の結婚生活を知ることができて、投稿を見るたびに幸せな気持ちになっています。本当にうれしいことです。
元気そうなおふたりの様子、新しい家族が産まれたこと、お子さんの日々の成長。
みんな、結婚すると誓ったその日から始まった結婚生活の続きです。改めて人の人生に関わる「すごい日」をお手伝いしているんだなぁと、近況を知るたびに、身が引き締まります。
当たり前ですが、結婚式はこれから始まる幸せな結婚生活の「きっかけ」であるべきなんですよね。結婚式はゴールではなく、通過点。「結婚式の準備期間」を通して、ふたりがもっと夫婦として絆を深められるように。プランナーからは第三者としておふたりの本音を引き出すことをちょっぴりお手伝いする。
結婚式の中身の相談をすることだけが準備でもないし、結婚式だけ組み立てていればいいわけでもなく。ふたりがこれからのの幸せを考え、改めてふたりのきずなを深めるきっかけにしてもらえたらと思っています
結婚とは価値観を認めあうこと
結婚を決めたばかりのおふたり。よく喧嘩をします。お互いの価値観の違いに触れて苦しむことも多いようです。恋人同士のときはそんなに喧嘩をすることなんてなかったのに、どうしてなのでしょうか?
きっとそれは、結婚式に向き合うことで、お互いの本音や価値観に向き合わざるを得ず、お互いの新たな一面を知って受け入れるのに時間がかかってしまい、喧嘩になってしまうんですよね。
人は誰しも「自分のことを理解してもらいたい」と思っているはず。でも、結婚とはそもそも自分のことを理解してもらう以上に相手のことも理解しなければいけない。結婚を決めたばかりのふたりはまだお互いのことがわからないことだらけで、まだ絆としては未完成なのかもしれません。
価値観とは過去を丁寧に見つめること
結婚するにあたり、自分と相手との間で違う部分が明らかになった時、どうすればいいのでしょうか。価値観の違いと片付けたり、私はこの人とここが違うんだと割り切るのは簡単ですが、せっかく一緒になったのだから認め合って生きていきたいですよね。
たとえば、相手の育った環境や置かれている立場などの情報をできる限り引き出して、「相手がそう思った理由」を中心に話を聞いて理解すること。なぜそう思ったのかをしっかり話をすることで、一度は理解できなかった価値観に共感できるようになるかもしれません。
価値観とは、過去の経験の積み重ねで出来上がった、自分の考え方の基盤。いろんな選択肢を経て、結婚という日を迎えたおふたりが、結婚式というよい機会を通してお互いの過去を知ることをもっと楽しんでもらえたらなと願っています。
マリッジブルーに負けないで
いろんな新郎新婦さんを対応していると、マリッジブルーかな?と思うおふたりによく出会います。
もちろんマリッジブルーといってもいろんな悩みの集合体なのでひとそれぞれ状況は違うのですが、原因はやはり、価値観の違いのすり合わせ作業からくるものかなと思います。
結婚して新しい家族を作るという、新しいことにチャレンジしているのだから当たり前です。
そんな時は、なんとなく浮かない気持ちでいるよりも、互いの価値観を理解し合える大切なチャンス!と思って、結婚式の準備を楽しんでもらいたいです。
そんな私も、結婚式の準備中はブルーになったり、旦那と喧嘩したり、親ともめたりいろんなことがありました(笑)でもそのおかげで今がある。本当に、よかったなぁと今となっては、思っています。結婚式をしてよかったです。
懐かしい・・・もうすぐ5年になります。
今日は価値観の話から、マリッジブルーの話をしましたがこの辺で。ではまた。
Special thanks
photo by クスミエリカ(1枚目・2枚目)/うさぎとカメラ(3枚目)/NAO(Fotoco)(5枚目)
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荒井さやか(http://www.ccsw.jp/)
1984年5月21日生まれ。北海道札幌市のフリーのウエディングプランナー。ふたりらしいオリジナルウエディングをプロデュースするCoco style WEDDINGを運営している。結婚という人生の節目に行われる大切な通過儀礼「婚礼」をきっかけに、改めてふたりらしさを引き出しながら今後の人生に役立つ糧を提供することが 私のミッション。
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