ホテルには、高層階やスイートルームなどの限られた部屋に宿泊する人のみがアクセスできる、ラウンジと呼ばれる空間があります。
「エグゼクティブラウンジ」や「クラブラウンジ」といった名前がついていることが多いです。
そのようなラウンジには、年間数十泊するエリートビジネスマン、中小企業の社長、どこかの国の富豪など、普段出会えないような一流の人たちが集まっています。
この記事では、ホテルのラウンジとは一体どんなところなのか?どのように使ったらいいのか?
という疑問にお答えしていきたいと思います。
飲食無料のホテルのラウンジとは?
ホテルのラウンジとは、どんなところなのでしょうか。
イメージとしては、空港にある会員制ラウンジのようなもの。
そこでは時間の制限なく、落ち着いた空間でティーやカクテルを無料で楽しむことができます。
どんな人が利用できるの?
ラウンジにアクセスすることができるのは、高層階やスイートルームなど、専用の部屋に宿泊した人のみに限られます。
特に外資系ホテルには会員制度というものがあり、年間30泊以上(ホテルによります)泊まれば上級会員として認識され、自動的に部屋がアップグレードされるというシステムがあります。
ですので、ラウンジには「年間30泊以上高級ホテルに泊まるビジネスマン」が多く滞在しているのです。
しかし、必ずしも上級会員でなければラウンジを利用できないという訳ではありません。
スタンダードルームにプラス3千円~1万円程度払えば、ラウンジへのアクセス権のある高層階の部屋に泊まることができます。
チェックイン・チェックアウトをラウンジで
ラウンジへのアクセス権のあるお部屋に泊まると、ロビーで列に並ぶことなくチェックイン・チェックアウトができます。
私がベルガールとして働いていた時は、リピーターのお客様の顔と名前を記憶していて、
ホテルのエントランスにそのお客様が入られたら「〇〇様、お帰りなさいませ」と挨拶をし、そのままラウンジへと誘導していました。
リピーターではないお客様にも、「本日ご宿泊でしょうか?」とご予約を確認した後、特定の部屋の宿泊だった場合はラウンジへと案内をしていました。
そこで腰かけて優雅にコーヒーを飲みながら、チェックインを済ませるのです。
時間帯によって提供されるフード・ドリンクが変わる
ラウンジでは、時間帯によって提供されるフードやドリンクの内容が変わってきます。
<ラウンジで提供されるメニューの例>
◆10:30~14:30 ティータイム
◆14:30~17:00 アフタヌーンティー
◆17:30~19:30 カクテルタイム
◆19:30~21:30 バータイム
◆21:30~24:00 ティータイム
ティータイムやアフターヌーンティ―では、一口サイズのデザートや紅茶、コーヒーを楽しむことができ、
カクテルタイムやバータイムでは、お酒と共にアペタイザーやスナックを楽しむことができます。
ビュッフェ形式になっており、自分で好きなものを選んで席に持っていきます。
デザートやアペタイザーは、ホテル内のレストラン・カフェなどで出されているものと同じものであることが多いです。
ホテルが自社で作っているクオリティの高いフードやドリンクが無料で楽しめるのですから、ラウンジを利用しない手はないですよね。
朝食は静かなラウンジで
ラウンジアクセスのある部屋に宿泊すると、朝食をラウンジでとるのか、ビュッフェのあるレストランでとるのかを選ぶことが出来ます。
一般的にはビュッフェのあるレストランの方が種類も多く、オーダーできるオムレツなどもあるためいわゆる「ホテルの朝食」を楽しみたい人には人気です。
しかし芸能人やセレブなど、出来る限り人目につかずに過ごしたい人は、ラウンジで朝食を摂ることも多いのです。
(超一流の芸能人はルームサービスで朝食を済ませることの方が多いですが)
静かなラウンジでコーヒーをたしなみ、新聞を読んで頭をスッキリさせてから出社する。
そんな優雅な朝を過ごしてみたいものですね。
ホテルのラウンジを利用して一流の雰囲気を味わおう
いかがでしたでしょうか。
限られた人のみが利用できるホテルのラウンジ。
普段のお部屋に+3千円~1万円程度上乗せして支払うだけで、無料の飲食サービスが受けられ、一流の雰囲気を味わうことができるのです。
気になった人は、ぜひ足を運んでみてください。
=============================
あべゆき
外資系ホテルで3年働いたのち、趣味のブログで独立しました。外国人向けに観光ガイドを行うことも。