夏になると、レジャーシーズンだ!キャンプだ!と思われがちですが、
わたしは夏キャンプが一番苦手です。
なぜなら、暑い、人が多い、虫が多い。悪条件が多い。
しかし、それでも夏にキャンプをするときは(キャンプに行かないという選択肢はもったいないので)、
人があまり少ない、静かな高原のキャンプ場に行きます。
高原キャンプ場のすすめ
標高が高い場所で、木があるとまたよいです。
上の写真は、「戸隠イースタンキャンプ場」で撮ったもの。
森に囲まれていて、昼間は多少暑くても夜になるとぐっと冷えて、
焚き火をするのに、ちょうどいいほどの気温になります。
ランタンに飛びつく面倒な虫はいないし、
朝も心地よく目覚めることができます。
お次は、「カヤノ平キャンプ場」
こちらも標高が高くて、草原と木に囲まれています。
目の前に牛たちが昼寝してる様子を見ながらキャンプができます。
湿原周りを散策もできて、お散歩をするのもおすすめ。
夏は緑が濃く、夏らしい顔色の森になります。
森の色、紅葉だけじゃなく、実は春も夏も少し緑の濃淡が違うんです。
はっきりじゃなく、徐々に変わる森の色を見て、季節の移ろいを感じられるのもキャンプの醍醐味ですね。
夏キャンプの注意点
夏キャンプには、いくつかの注意点があります。
・素肌をあまり出さない
キャンプ場には、蚊以外にもたくさんの虫がいます。日焼け対策や虫よけ対策のためなるべく素肌は出さないようにしましょう。
・防寒着を忘れずに
夕方になるとぐっと気温が下がります。さっと羽織れるものなどを持ちましょう。体が冷え切る前に「寒くなったな」と感じたらすぐ羽織りましょう。
・熱中症対策を
帽子をかぶる、水分を飲む、日陰にいる。などと熱中症対策をしましょう。昼間に夢中に遊んでいるとあっというまに熱中症になります。意識的に水分をとったり心がけましょう。
・防虫対策をしよう
蚊除けスプレーだけでなく、ブヨ対策としてハッカスプレーなどもあると安心です。また刺されたあとはポイズンリムーバーで吸い上げたり、ステロイドを塗ってあげましょう。快適に過ごすために、スクリーンタープといった蚊帳付きのタープがおすすめです。
相手は思い通りにならない自然、自分に過信するのが1番危険です。
冷静に想像して判断できるよう、事前にこういったリスクを頭に入れておきましょう。
アペリティフな大人キャンプスタイル
ビールを飲んでワイワイ楽しむといった夏のキャンプのイメージですが、
開放的に楽しむ遊びを卒業して、大人なキャンプをしてみませんか?
フランスでは、ディナーの前に食前酒を楽しむ「アペリティフ」という風習があります。
簡単にいうと、美味しい食前酒と前菜をいただいて談笑するといったものです。
お酒をじっくり味わって、のんびりと外の空気を楽しむなんて素敵ですよね。
この夏、そんなアペリティフなキャンプを静かな高原キャンプ場で、楽しんでみてはいかがでしょうか。
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Yuka Koishi
著書に「そうだ、キャンプ行こう!」(スタンダーズ)、「カメラ、はじめます!」(サンクチュアリ出版)、「日本酒語辞典」(誠文堂新光社) がある。