2024年、新年がスタート___。
先日親しい友人と、世界最高峰ギタリストの一人であるパット・メセニーの『Dream Box』ソロツアーを観に行った。
5年ぶりの来日は、待ちわびたファンにとって特別な瞬間となった。
会場はブルーライトで薄暗く照らされ、まるでBLUE NOTE東京さながらの雰囲気の中で、圧倒的な個性を放つメセニーに魅了された。
会場で、私は高校時代の同窓生であるジャズマンに偶然出会った。
彼は、「まさかメセニーが新潟にやってくるなんて、信じられない。
今日来るのは彼のそっくりさんなんじゃないかな・・・」と語っていた。
そのくらい、パット・メセニーの存在は、伝説的なものとなっている。
2年前に新潟を訪れた、ロン・カーター氏の来訪時と同様の感動が蘇ってきた。
開演すると、メセニーが駆け足で登場した。
さっと椅子に座り、ギターを弾き始める。
その間合いは、わずか数秒である。
一瞬にして彼独特の世界観を創り、会場を一つにした。
度肝を抜かれる神業である。
Tシャツにパンツ、トレンドマークのヘアースタイルで、終始首を振りながら曲に陶酔していく。
後半は、彼のループ機能エフェクターを駆使したジャズのような即興演奏が披露された。
おそらくそれは、この後に予定している、BLUE NOTE東京でのロン・カーター氏との共演を意識したものだろう。
ライブ中には、20本以上のギターを巧みに操り演奏する。
超人的なそのパフォーマンスは、とにかく圧巻であった。
新年初、刺激のある良い幕開けとなった。
2024年はより一層、ジャンルを超越した素晴らしい芸術に触れていこうと抱負が湧き上がった。
一方で、新潟高橋竹山会の新年会では、生徒による三味線演奏と4年ぶりのカラオケ解禁が催された。
竹山会のメンバーは芸達者ぞろいで、カラオケパフォーマンスでは踊りや笑い、コントが交じり合い、笑顔にあふれた幸せなひと時となった。
お土産はもちろん、去年も大好評だった新潟県産の梅を贅沢に使って仕込んだ、とっておきの梅酒『紅菊水』が配られた。
2024年は、大きく物事が動く予感あり。竹山会の人たちと力を合わせ、素晴らしい1年にしたい。