何十年ぶりにマリオをやった。
マリオとルイージが交互に出てきて、各ステージをクリアしていく。
だいたいゲームの設定に合わせて僕がマリオで弟がルイージ役だった。
「なんでそこ落ちる?」とか、「なんでそんなんに当たっとるや!」といってはケンカになっていた気がする。
子供の運動会の保護者リレーで張り切って、若い頃と同じ気持ちで走って脚がもつれてしまうということがよくあるが、まさにそんな状態だった。
全く指がついていかずになんでそこ落ちる?というところでことごとく落ちた。
当時親父やオカンは、「あんたたちずっとゲームやっとらんで早く寝なさいー」と言っていた。
今思えば素晴らしい親だったと思う。
今、僕は、もしも自分に子供がいたとして、夜中までスーパーマリオをやっていたとしたら、「早く寝なさいー」と言えるだろうか。
自分がやり始めて、いや、ちょっと待て、とりあえず3面までクリアしたら寝るぞ、とかいって3面が全然クリア出来なくて、また振り出しに戻って永遠にやり続けてしまう気がする。
Shingo Kurono