SHINGO KURONO

1985年生まれ。2006年フランスへ渡りデザインを学ぶ。帰国後国内のデザイン事務所で経験を積み、2015年独立、デザインプロジェクト humar.(ユーモア) に参加。プロダクト、グラフィック、WEBデザインなどジャンルレスにデザイン活動をしている。作る側とそれを使う側の新しいコミュニケーションを模索するTHE HOTEL LINKSや、お茶ブランドTheThéを運営。 http://www.shingokurono.com http://humar.co http://www.thehotellinks.co http://the2.co

名曲のつくりかた

頭の上からスピッツの曲が流れてきて、普段は多少の物音では起きないのだけど珍しく目を覚ます。
起きているのか寝ているのか、ちょうど真ん中くらいのぼうっとした頭で、聞くともなしに耳を傾けていた。

めざましテレビの主題歌を作ったそうで、
「普段どんな風に曲を作るのですか?」
と高めの声のレポーターが質問する。

「鶴の恩返しみたいに、部屋に篭って、はいできましたって見せるんです。」
と草野さんが言い、

「だから歌詞の意味とか、そういうのはメンバーには特に教えてくれないんですよ。」
とメンバーの誰かが言う。

それに対して返す。

「そんなこと細かに説明するなんて興ざめなことしないです。曲を聞いてくれたそれぞれの解釈があっていいんです。」

Shingo KURONO