Yuka Koishi

イラストレーター、キャンプコーディネイター。 焚き火とお酒とカレー好き。 著書に「そうだ、キャンプ行こう!」(スタンダーズ)、「カメラ、はじめます!」(サンクチュアリ出版)、「日本酒語辞典」(誠文堂新光社) がある。

キャンプコーディネイターという仕事② いろんな表現で「伝える」

キャンプコーディネイターとして何をしているか

前回書いた「キャンプコーディネイターという仕事① 肩書きを作ること 」からの続きで、今日は主にわたしが「キャンプコーディネイターとしてどんなことをしているのか」を、ざっと説明したいと思います。

主な仕事を簡単にまとめると、

  1. ①キャンプ撮影のコーディネイト(企画、道具、場所、細かい設定、人材紹介、監修)
  2. ②キャンプの啓蒙活動(トークショー、コラム、TV出演、ラジオ出演、生涯学習の講師)
  3. ③キャンプイベント(企画、補助)
  4. ④キャンプ道具などの企画、デザインなど

ざっと簡単にまとめるとこんなところですが、正直を言ってかなりシンプルにまとめています。キャンプが絡むものにあらゆる角度で携わっています。

これに加えて、イラストレーターでもあるため、イラストなどでもキャンプと絡めて仕事をしています。(イラストはキャンプだけでなく幅広くいろんなものを書きますが)

 

①キャンプ撮影のコーディネイト

ある日のキャンプにまつわるウェブ用撮影の様子。遊んでるわけではありません(笑)

キャンプを題材にしたウェブ(Hondaキャンプ)の監修をしています。毎回、レシピやDIY、キャンプでの遊びかたを模索していく記事などの企画、道具手配、場所手配、カメラマンなどの手配や、撮影までを全て行なっています。言うなれば、ディレクターのような編集のようなそんなお仕事です。(プラス監修なのでプロデュースでもある)

また、最近ではわたしが所属するキャンプクリエイターユニットwith campにてアウトドアブランドのカタログ撮影や、キャンプに関するムック本作りなど行なっています。

ウェブメディアや雑誌、時にはテレビなどでの裏方仕事もこれにあたります。キャンプシーンを撮る場合、メディア側が欲しい画を作るために、場所、道具、人など様々な知識とハウツーが必要です。それを専門家としてアドバイスをしたり、時には道具の手配、場所提案、企画内容自体のお手伝いなどもします。

スタジオとは違い、天候の変化や普段使いなれない道具などでより時間がかかるのがキャンプの撮影。動画班と一緒にキャンプの制作チームとして1つの映像を作りあげます。

 

②キャンプの啓蒙活動

わたしが実際テレビ出演、ラジオなどに出させてもらって直接キャンプの楽しさを伝えていく活動です。過去にテレビは日テレ「ヒルナンデス」「ズームインサタデイ」、TBS「マツコの知らない世界」ラジオではtokyo FM「これから何する?」「ブルーオーシャン」、J-wave「Gold Rush」などに出演をしています。

他にも、全国のキャンプショップであるWILD-1でのトークショーや、中日文化センターで「ソロキャンプ」生涯学習の講師もしています。

 

③キャンプイベント

キャンプイベントについてはBREWでも何度かご紹介しているので省略しますが、主にキャンプを通して地域と人をつなぐようなイベントを中心に、今後も活動をしていきたいと思っています。

和歌山でのイベント

福島でのキャンプイベント

また最近では、2018年に放映されたキャンプのアニメ「ゆるキャン△」のバスツアーイベントでのキャンプシーンのお手伝いをしました。(出演もしつつ、企画提案、道具手配、設営撤収)

④キャンプ道具などの企画、デザイン

現在は女性でも簡単に一人で設営ができるテント(PANDA)のデザインをさせていただき、色やマイナーチェンジを繰り返しています。

今後もキャンプ初心者の方々が一歩を踏み出せるようなそんなキャンプ道具の企画を考えています。

 

キャンプに携わる仕事、考えてみませんか?

キャンプ場を持っていたり、キャンプ道具を取り扱うお店がなくてもキャンプに携わる仕事があります。文字を書いたりイラストで表現したりラジオでその楽しさを伝えることは一人でもできるのですが、実際のところキャンプ自体を表現するのはたった一人ではできません。

場所や道具の手配、設営、それをするために必要な技術、テレビでいうなれば大道具屋に近いような道具量が必要になったり、季節によって日暮れの時間も変わるのでそういったことを踏まえた時間割など、経験値や単純に人手が必要な場合があります。

キャンプコーディネイターという職業(もしくは名前は自分でつけてもいい)はまだまだ新しく、需要と供給のバランスも、形がしっかりしているものではありません。

ただこの形を確かなものにするためにわたしは、今後も少しずつ周りへの歩み寄りを続けながら、この活動を続けていこうと思います。