柳父 豊/Yutaka Yanabu

家具・インテリア会社「Rigna」取締役社長 / 1989年⼤阪府⽣まれ。⽴命館⼤学の建築学科卒業後、内装系の⼤⼿上場企業に⼊社。不動産ベンチャーに転職後、会社員をしながら副業で”紳⼠の社交場”をコンセプトした移動式のミュージックバー「ZIPCODE Tokyo」を起業する。その後、ベンチャー企業で社⻑室室⻑として経営に携わる。2019年8⽉にリグナに社長室室長として⼊社し、2020年2月22日より現職。信念は”情熱と欲望と美学”。ファッション、インテリア、音楽、BARをこよなく愛する。Instagram @yutaka_eye(https://www.instagram.com/yutaka_eye/

本物の豊かさを感じるリトリート「NIPPONIA 小菅 源流の村」

エントランス / 山大は建物(旧細川邸)の屋号

東京から車で2時間にある山梨県小菅村。2019年8月に「NIPPONIA 小菅 源流の村」が誕生しました。
インテリア写真を重点にご紹介します(ちなみに名作家具たちが本当に素敵です!)

都会の喧騒からたった2時間。本物の豊かさを感じるリトリート施設

小菅村は過疎化問題もあり人口がピーク時の3分の1にまで減り700人。このホテルも課題解決のための一環です。村の人口が減ると、首都の水がめである森林を維持できなくもなります。

実際に来てみると本当に空気も澄んでいて、出して頂いた多摩川源流の源流水はまろやかで本当に美味しい。景色には緑しかなく、鳥のさえずりや水の流れる音…。都会の喧騒からたった2時間で、本物の豊かさを感じるリトリート施設になっております。

都内勤務後、オーストラリア留学を経て、2019年2月に移住された谷口峻哉さん

ここを運営しているご夫婦にも注目です。今回は旦那様の谷口峻哉さんにお話を伺いました。

元々奥様とは以前の職場であるホテルでの同僚。その後お二人はオーストラリアに移住され、帰国後こちらのプロジェクトをしりマネージャーに応募されて移住されたそうです。しかも、私の出身の立命館とかちかい関西大学のご出身で、88年生まれと1つ上。そんな歳の方がここまでの振り切った人生にチャレンジされてる姿にリスペクトです。

地元名主で、村の玄関でもあったホテルのもとになる細川邸は150年以上前に建てられた合掌造の古民家。空き家になって数年後にリノベーションされて、「SKETCH」が空間コーディネートを手掛けました。
※一部商品にはRignaで家具もご購入頂いておりました!嬉しい!

GALVANITAS(ガルファニタス) / S.16 Chair Black

マルニ木工のヴィンテージのリペアモノ

古さと新しさのミックス、こんな時代だからこその「体験の価値」

正直申し上げまして、地方創生には懐疑的な所もありました。無理やり地方に価値をつけようとしてこねくり回して、本当にメリットがあるのか?と。企業でも同じですが、必要な新陳代謝や淘汰はあって然るべきと思っていたからです。
しかし、今回実際に訪れて、体験して、完全に考えは変わりました。

こんな顧客体験が失われるなんて勿体ない。本当に価値ある体験が出来るし、こんな建築物も一度潰すともう建たない。近代建築が大好きなわたしですが、都心でも耐震の問題で潰されていくあの無念さと同じものを感じました。本質的な豊かさを実感したのです。情緒的価値がここまで高いのも、この立地、建物、リノベーション、スタッフ、地元の美味しい食材…全てが揃ってこそですね。いやぁ、百聞は一見にしかず。

改めて地方の魅力を感じ、デザインのチカラでの再生力、古さと新しさのミックス(文化もデザインも)、こんな時代だからこそのこの体験の必要性を実感しました。

我々リグナでもこういったプロジェクトに参加したいと強く思いました。“人々のライフスタイルに情緒的価値を生み出す”ミッションを掲げている我々は、インテリア・家具という事業領域で地方創生のお手伝いが出来ることを強く学ぶ事ができました。

【NIPPONIAとは】
各地に点在して残されている古民家を、その歴史性を尊重しながら客室や飲食店、または店舗などにリノベーションを行い、その土地の文化や歴史を実感できる複合宿泊施設として再生していく取り組み

【施設情報】
NIPPONIA 小菅 源流の村
所在地 山梨県北都留郡小菅村3155-1
※都内から車で2時間
WEBサイト https://nipponia-kosuge.jp/
Instagram nipponia_kosuge