はじめまして。デザイナー・アウトドアライターの野沢ともみと申します。
このたび2月から、BREWのメンバーになりました。
普段はフリーランスで、デザインに関するお仕事とハンモック&キャンプの情報の発信をしています。
ハンモックが大好きで、日々寝心地や肌触りについて一人でブツブツ言いながら、さまざまなハンモックを使い分けている「ハンモッカー」です。
BREWでは、アウトドアでのハンモックの話を中心に、意外と奥深いハンモックの世界をゆるーく紹介できたらいいなと思っています。よろしくお願いいたします!
まずは「おまえ何者やねん」という疑問にお答えすべく、簡単な自己紹介を。
ハンモックで眠りたい
実は私は、昨年春までは窓から名古屋駅のビル群が見えるエリアで、スタバでMacBookを開いたり、ワンコインランチを楽しみにしながら仕事をしていました。戦闘服はタイトスカートと8センチのピンヒール。いわゆる「都会ではたらく女」です。
しかし、ある時ふと思ったんです。
「昼休みにハンモックを張ってごろごろしたい」
一般的な昼休みの時間=1時間。
この限られた時間でハンモックを張って、お昼寝して、片付けをして、何食わぬ顔で仕事に戻れたら…それって最高じゃない???午後の仕事も捗っちゃうんじゃない???
そんな理由で、ピンヒールを脱ぎ捨ててハンモックが張れる場所に事務所を移転させました。
こんな感じの場所です。ドン!
田舎〜〜〜〜〜〜!
テレビもねえ!(アンテナついてない)
電波もねえ!(一部のキャリアは圏外)
車もそんなに走ってねえ!(軽トラ率高し)
…という田舎の敷地で、端に建っているログハウスを事務所にしています。
スタバはないけれど、一歩外へ出れば大きな2本のヒノキの木!
そう、MY樹木です。
この2本のヒノキちゃん、ハンモックを張るのにぴったりのちょうど良い間隔で生えているのもパーフェクト!
おかげで「昼休みハンモックお昼寝計画」がはかどりまくりで、気持ちよく夕方まで寝てしまうこともあります。
※取引先の方へ・・・電話に出ない時間帯があってすみません。
もはや昼寝の域をこえて普通に睡眠ですが、ハンモックはそれだけとても気持ちがいいのです。
ハンモックをはじめよう
ハンモックってなんだか優雅なイメージがありませんか?
聞こえてくるのは小鳥のさえずりと爽やかな風の音。優しく揺れながらゆったりとした時間が流れる、すてきな午後のひと時・・・みたいな。
なんとなく貴族の乗り物っぽいと思っていたのですが、全然そんなことはないです。
私のような、カップ麺ばかり食べている庶民でも乗れます。なんならハンモックの上であぐらをかいてカップ麺を食べることもあります。
実は意外とハードルは高くなく、3つのものを用意するだけでハンモックをはじめられます。
ハンモックスタンドを使うのというのも手ですが、今回はより開放的な”お外ハンモック”のはじめ方を紹介したいと思います。ひとまず、基本の”き”というか、”k”くらいの紹介ですのであしからず!
「外でちょっとハンモックを張ってみたい」「けど重いものを運ぶのは嫌」と思った方必見です。
用意するもの、1つ目はこちら
「ハンモック本体」です。これがなけりゃはじまりませんね。
ハンモックは、THE南米という感じのアミアミのものやコットン生地の布一枚でできたもの、ナイロンのものが主流です。
その中で、私のおすすめは「ナイロン製のもの」。外に持っていくことを考えるとバカでかい&バカ重いと大変なので、軽くてコンパクトになるナイロン製のものは手軽にハンモックを張るのには適していると思います。
写真のように、そこらの女子の化粧ポーチよりもはるかに小さいものもあります。
あと、すぐ乾くので「いつの間にかカビが生えちゃった〜〜〜ぐえええ」なんていう事件も起こりづらいと思います。あまりに扱いが悪いとだめかもしれないけど、大ざっぱで有名な私でもハンモックをカビさせたことはないです。(2022年2月現在)
代表的なブランドを挙げるとしたら、DD Hammock・eno・KAMMOKあたりでしょうか。
虫が嫌いな人向けに、ハンモック本体にあらかじめ蚊帳がついているものもあります。寝ている間に虫に襲われたら最悪ですもんね。
用意するもの、2つ目はこちら。
「ツリーストラップ」
いわゆるヒモです。1000円くらいのものから、高いものだと7000円程のものも。
ただのヒモならわざわざ買う必要ないのでは??家にある新聞とか縛るヒモで良いじゃん??あ、田舎のおじいちゃんちに転がってる軽トラの荷物を括る用のロープがあるからそれでいけるのでは??
…と思った方、ちょっと待って。
ツリーストラップというのは、ハンモックを張るための専用のヒモなのです。
普通のヒモと違って木に触れる部分が「面」になっているので、木への損傷を最小限に抑えて樹皮がポロポロ剥けるのを防ぎます。
一見、ヒモなんてなんでも同じに見えるかもしれませんが、実はちゃんと意味があるのです。
やむを得ずおじいちゃん家に転がっているロープを使ってハンモックを張る場合は、必ず木に当て布をして養生しましょう。必ずです!
※でもやっぱりおすすめはハンモック用のツリーストラップ。小難しいテクは必要なく、セッティングも高さの調整も簡単にできますよ。
※ハンモックとストラップをつなげるために別途カラビナが必要なものも有ります。お買い上げの際は付属品の確認を・・・!
そして用意するもの、3つ目はこちら。
「ハンモックを張って良い・張れる木のある場所」
ハンモックが張れるのはこんなところです。
□ 最低手のひらを開いた時よりも大きな太さの木
□ 腐ったり朽ちていない元気な木(※桜の木など病気になりやすいと言われている木は避ける)
□ 木と木の間が3.5〜4.5mほど(木から木へ歩いて5〜6歩)
□ ハンモックが禁止されていない場所
公園なんかは残念ながらハンモックが禁止されているところもあります(場所による)
禁止されていなくても、奇異の目で見られることもあるかもしれません(場所による)
ちなみに私は近所の公園でハンモックを張っていたら、物珍しかったのかランニング中の外国人に話しかけられ、LINEを交換し英語を教えてもらう仲になりました!
そんな出会いもあるかもしれません(場所による)
つまり場所によります。
林間サイトがあるキャンプ場はハンモックを張れる率が高いです。キャンプ場を予約するときに確認するのが良いでしょう。
思い切ってMY樹木を求めて山を買ってしまうのもいいかもしれません!
奇異の目で見られることは減ると思いますが、ランニング中の外国人に話しかけられて友達になれる率は残念ながらグッと下がりそうです。
必要なものをまとめるとこんな感じですね。
いかがでしょうか。意外と手軽じゃないですか?
セッティングするのも慣れるとあっという間に終わります。カップ麺の待ち時間くらいです。いや、もしかしたらハンモックの上で正座してカップ麺が出来るのを待てるほど余裕があるかも…
ハンモックで寝てみた〜い!と思った方の参考になれば幸いです。
そんなわけで今回はこの辺で。