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伊賀組紐の藤岡組紐店四代目藤岡潤全です。 締め心地の良い帯締めを手組みで作っています。

藤潤、取材を受けるの巻

どうも!藤潤です!!

実は・・・

藤潤、Yahoo!ニュースに載りました!!

それも伝統工芸の職人として、ではなく
はたまた着物・和装に関係した人間として、でもありません。
夫婦で頑張る家業を継ぐ経営者として、です。

実はYahoo!ニュースへの転載期間が終わってしまったので
元の記事のこちらをお読みくださいませ。

ツギノダイ”コロナ禍で打撃の藤岡組紐店 4代目は「おしゃれの最先端」をネットに”
https://smbiz.asahi.com/article/14694740

このように、二年半を超えようとしているコロナ禍において、
いかに弊店が乗り越えようとしたかというようなことを話したのでした。

組紐職人としての取材

どちらかというと珍しい職種ということもあってか、
いろいろと取材を受けることはあるのですが
増えたのはちょうど10年前のこと。
朝日新聞の全国版に掲載されたあたりから、でしょうか。
この時はファッションに関する欄の中での掲載でした。

その掲載された翌日に電話がかかってきたのが「明日への扉」。

「明日への扉 伊賀くみひも職人 藤岡潤全」

これはディスカバリーチャンネルにて今も放映されている番組。
今思うに、この取材が本当に大きな転機になっているように思います。

なぜなら僕個人に焦点を当てたドキュメンタリーだったから。
そしてそれがインターネット上にずっと残る初めての取材だったから。

この番組の趣旨が

「若手職人の新たな挑戦」

といったものだったので、その時の僕が持っていた技術を超えるような柄に挑戦したのでした。
それはもう、いまだにあまり思い出したくないような複雑な柄でして。
現物はないのですが、同じ柄の写真がこちら。

「これ、そんなに難しいの?」
と思われる方もいらっしゃることと思います。

この、細い筋の入り方がめちゃくちゃ大変なのです。

柄を表現する際は表の糸と裏の糸を反転させる必要があるのですが
その反転の回数が頻々にありずっと続くのです。
この反転させる時に間違いをしやすいのですね。
間違いは同じ手順で戻すことでなんとか直せるのですが
複雑すぎて間違いに間違いを重ねるという恐ろしいことに……。

そして何より僕を焦らせたのは
間違いを直そうと必死になっている時も
ずーーーーーっとカメラは回っていること!!

ドキュメンタリーなのて包み隠さず撮られるわけです。
思い出すだけでその頃の辛い気持ちが蘇ります(笑)。

でもこの経験があったからこそ、自分の技術がどれほどのものか、
また師匠である母がいかにすごいことをしているかも
さらに理解が進んだと言えますね。

ご覧いただいたお客様からの評価も上々で

「潤全さん、見たよ!1.5倍増しでカッコ良かったよ!!」

と誉められました(笑)。

職人として取材は大事

最初にお伝えした取材はWebメディアなので数時間、
番組の取材ではだいたい一週間ほどかかりました。
「情熱大陸」に出演した知人によれば、半年ほど密着されたそう。

こういった取材を受けている際は通常の仕事はほとんどストップします。
なので業務に支障をきたす、といえなくもないのですが
長い目で見ればやはりプラスになることも多いように思います。

組紐職人という、どちらかというと稀少種とでも言えるような職業は
そもそも存在自体をご存知ない方もいらっしゃるでしょうし、
知っていただくにはまたとない機会です。

組紐に限らず、伝統工芸の職人は減る一方というのが現状でしょう。
そんな厳しい状況の日本の伝統工芸の助けになるかはわかりませんが
出来ることなら、まず興味を持ってもらうことから、という思いもあります。

今回の取材が今後どのような影響を及ぼすかは全くわかりませんが
少しでも多くの方々に届くことを切に願っております。

というわけで、取材依頼は随時受け付けております!(笑)

それではこの辺りでドロンします!

【藤岡組紐店 今後の予定】

〈2022年〉
9月28日~10月4日 東京大丸(潤全)
10月20日~24日 石田節子呉服店(潤全)
10月26日~11月1日 大阪髙島屋(恵子)
11月2日~8日 日本橋三越(潤全)
11月5・6日 きものサローネ2022(恵子・かほり)
11月9日~14日 梅田阪急(かほり)
11月11日~13日 ハカタ和装最前線*22(潤全)
11月23日~29日 横浜髙島屋(潤全)
12月3日~12日 きもの円居(恵子)
〈2023年〉
2月3日~5日 和の美おぐら古河本店(潤全)
3月23日~27日 石田節子呉服店(潤全)
5月26日~28日 きもの円居(恵子)
12月15日~24日 きもの円居(恵子)
※状況により変更となる場合があります
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